「子どもの9割以上が満足!」とキャッチコピーが踊るこの本、小学生を教えている人が対象ですが、リトミック指導にも役立つことが満載でした。今年の夏に出たばかりの本です。

子どもにとってわかりやすい「授業」にするための板書テクニックとは?

リトミックではなく、授業では黒板(またはホワイトボード)をつかって指導は進みます。ここに板書されていくことが、キチンと構成されているものほど子どもが「わかる」ものになる。

その板書される「構成」は、事前に準備する「指導案」と同じものといえるでしょう。それなので、板書をいかに準備するかが、教え方のポイントになってきます。

・板書による「提示」の効果→学ぶ方法や順序を提示することで、子どもが授業への見通しが持てる

板書されることは、いってみればその授業の地図みたいなもの。そこに、ただ文字を連ねるのではなく、矢印や図での説明、色による意味付けをしていくことで、内容をわかりやすくしていきます。

著者の経験による板書のテクニックとして、【「CHALK」の法則】が紹介されています。

C→Color 色
H→Headline 見出し
A→Account 説明する
L→Look back 振り返ってみる
K→Kindness 親切心・優しさ

これらは、全て意識次第で即実践できるものです。

内容の重要度に合わせて色を使い分けること、授業内容の手がかりとして見出しのある構成。それらを、「なぜならば」と根拠をもった説明とともに進めることが「わかりやすい授業」になる、といえます。

スポンサードリンク

話し方を意識すれば、伝わり方が格段に変わる!

この「話し方」については、リトミックにも通じるものでしょう。

二点、最初に挙げられていることは、

・自分の表情を意識する
・子どもを理解して信頼関係を深める

です。

人と人とのコミュニケーションにおいて、言語・聴覚・視覚情報では、見た目などの視覚情報が半分を占める、といわれているそうです。そのため、笑顔が重要になってきます。

また、子どもとの信頼関係には「理解する」ことからはじめます。目立たない所でも「褒める」所をみつける、叱るときは「行動」を叱る。そうした一対一の小さい積み重ねが信頼関係を築いていくことになります。

子どもを教える立場の人は必読

教える、ということは、「相手は自分ほど知っていない」ということが前提になると思います。それなので、いかに「わかってもらうか?」がポイントになってきます。

いくら子どもの好きそうな活動を思いついたとしても、上手に伝えられなければ意味がありません。

この本で書かれている事は、活動の方法などではなく、「子どもに分かりやすく伝えるコツ」です。リトミックにおいても、いくらピアノが上手だろうが教え方が下手だと子どもはついてきません。

子どもたちから信頼を得られるために、教える立場の人はこうした技術が必要不可欠です。

上手に教えたい、そんな悩みをお持ちの方にオススメの本です。