本日は、こちらで行われたワークショップに参加してきました。
ドイツ音楽療法センター


こちらのドイツ音楽療法センターでは、基礎コースの「即興演奏ワークショップ」にて講師役を仰せつかっていますが、今回は参加者です。

 

自己分析としてのワーク

今回のワークショップはドイツ在住で、もちろんドイツ認定の現役音楽療法士さんが講師です。日本においてまだまだメジャーではないドイツの音楽療法。滅多にない機会です。

 

内容は「自己分析」について。即興演奏を通して、音を通して「何を感じたか?」を深めていきます。

 

イスを円形に、お互い見える内側を向いた形で置いて着席します。この、輪になる形は先日のドイツ視察の際も多く体験した形です。

 

最初に全員の自己紹介、そしてお話。手短に行われ、早速、即興演奏のワークが始まりました。

 

とにかくとにかく没頭して見えるもの

まず、波の音が出るオーシャンドラムを「自分の波だと思って」一人ずつ鳴らしていきます。鳴らしたら、隣へ渡していく流れです。

 

オーシャンドラム。箱状になっております。

 

中に小さい玉が無数に入っており、これらが転がり波のような音がする。

 

一人20秒ほど鳴らして隣へ。自分の番がきました。直前まで「ああしようこうしよう」と頭の中で考えていましたが、手に持った瞬間わすれてしまいました。

 

打面が透明で、中の小さい玉が転がって行く様子を見ていたら、それに夢中になってしまいました。

 

鳴らして、転がしてをしばらく続けましたが、頭の中で「ああ、そうだ次に回さなければ」と切り上げ隣へ渡す。

ただ、この時「もう少しやっていたいな」とも思っていました。

 

そうして、全員鳴らし終わり、ディスカッションです。どうだったか?何か感じたか?みんなで話し合います。

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私の感想として上記の事を話しました。すると「もっとやってもよかったのですよ?」と講師の方が仰りました。

 

自由な場である、ということが保証されたこの場ですら、「空気を読む」「(長くやると)周りに迷惑になる」といったことを、正直その時に感じていました。

 

「もっとやりたい」「でも、みんな長くやってないし」と周りに合わせてしまう。それが悪い訳ではありませんが(少なくとも日本では)、そうしてしまう。

 

自己分析が、一回二回で出来るなんてことは無いと思います。ただ、こうして改めて自分の性格が認識させられた瞬間もありました。

 

即興演奏で感じる「心の動き」

その後も、ワークは続きます。楽器を使わず声でおこなったり、もう一度楽器を使って(ただし、楽器変更や場所移動など、とにかく自由と伝えられて)即興演奏をします。

 

自分の即興演奏に対するスタンスで、発見出来た事がありました。

 

即興演奏は、とにかく自由です。周りでは、色々な音が鳴らされています。

その中で自分が鳴らす音はもちろん自由なのですが、そこへのアプローチを探り、偶然起こる事を期待していたのです。

 

自分が鳴らした音に、誰かが反応して、それがすぐ近くや遠くからだったり。今ここ!と思った所について来て欲しくて鳴らしたりすれば、ここは、いなくなってみようと思ったり。

 

このように、音の中を探りつつ、自分の楽器や鳴らし方を試しているうちに音が「その瞬間」に向かっていくことが楽しくてしょうがないのです。

 

「その瞬間」は、言葉にすることが難しいのです。陳腐な言い方ですが「ワクワクしてくる」が近いです。

 

感想

単純に「自由に鳴らす」だけなのですが、それだけで心の中が動いていくことは不思議です。

 

ドイツの音楽療法では、こうした心の動きを捉えていく。本でも読んだし、実際に現地の様子を見た。

けれども、自分で「それがどういうことか?」を経験しないと本当には理解出来ないでしょう。

 

ほんの少しですが、心の動きに理解が近づいた、と感じたワークショップでした。

 

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