新年度が始まったころならではの光景があります。

それは、活動に「のらない子」です。親子リトミックや、幼稚園保育園の3歳児クラスでよく見られます。

たとえば、音楽に合わせて歩くといった活動。

親子リトミックでは、周りの子は親と手をつないで歩いていたり、自分一人でどんどん歩いていったり。

幼稚園や保育園でのリトミックでは、周りの友達と一緒に動いていったり。

そんな中、動かないで座り込んでいる子がいたとします。この子は「参加していない」のでしょうか?

子どもが「のらない」状態には「理由」がある

歩く活動は歩いていなければ「出来てていない」と評価するのであれば、この子は「参加していない」とも評価されるでしょう。

言うまでもありませんが、結果ではなく過程を大切にしていくリトミックでそんなことを求めるのはナンセンスです。

では、この座り込んでいる子どもは、どのように見る事ができるでしょうか?

とても慎重な子だとすれば、様子を見てるのかもしれません。

自分のペースよりも速く周りが進んでいるのでタイミングを待っているのかもしれません。

家から出かける際に一悶着あって気持を引きずっているのかもしれません。

そもそも、寝不足や体調不良でぼーっとしているのかもしれません。

必ず、その子の行動には何か「理由」があります。

子どもの「やりたい!」という気持を待つことも必要

こうした子どもの様子だと、大人はなんとかやらせようとしてしまいがちです。

しかし、活動に参加させようと無理強いをするのは、最もよくないパターンと言えます。

では、「のらない」様子の子にはどんな関わりが良いのか?

そもそも、子どもが「のらない」状態は「やってみようかな?」という子ども自身の興味が少ないことがおおいにありえます。

「やってみようかな?」といった気持ちは、好奇心だったり不安だったりで左右されます(もちろん体調も、ですが)。

それなので、大人がまず「やってみせる」ことが重要です。

それも「楽しそうに」。大人がつまらなそうに無表情でやってみせても子どもは逆に警戒してしまいます。

そうしたやりとりから、子どもが「やってみようかな?」と気持ちが動くことを待つ必要があります。

子どもが自ら思わなければなりません。

それなので、「やらされる」といった無理強いからでは、この気持ちは決して生まれないでしょう。

まずは「その場にいる」だけで全然よい

子どもの気持ちに合わせていく事が大切ですが、集団ではなかなか個別に対応することは難しいです。

それなので座って「のらない子」には「お母(父)さん(または先生)と見ててね」とすることがよいでしょう。

子どもが「みんなどんなことをするのかな?」と観察することだって大切です。

また、周りが活動しているからといって、この子は「参加していない」わけではありません。

活動に入る「準備」をしているといえます。

「のらない」子どもとはいえ、同じ部屋にいれば「参加」できています。上記のように関わりを持っていれば、ある日ヒョイッと活動に入れたりします。

大人は「どうしてやってくれないの〜!」とヤキモキしてしまうような「のらない」姿ですが、一呼吸おいてその子を見れるような心構えが必要ですね。

この時期ならでは、の様子でした。

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