この本は、「歌によるリトミックの指導書」といえる本です。

そして、決して「難しい」本ではないのです。著者による序文にはこう書いてあります。

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”この本は、音楽経験が少ししかない、または全くない大人の方々(ご両親や先生方)のためのワークブックです。”

 

このように、初心者に向けた内容であることが示されています。とはいえ、

 

”そして、子ども達を教えることに限られた経験しかない、熟達した音楽家の方々のためのものでもあります。”

とあるように、既に教える側についている人にとっても向けられた本であることがわかります。

特徴的な「歌を使った指導」

この本の特徴は、26曲の歌で構成されており、それら全てにダルクローズの目的が含まれていることです。それらは体系的に並べられ、指導方法も順を追って説明されています。

その歌の一つ一つは、とてもシンプルで覚えやすいものです。過去に、3歳児にある歌を使って活動してみたことがあるのですが、翌週来てみると子ども達がその歌を口々に歌っており、たった一回の活動で覚えてしまったのか!?と驚いた経験があります。それだけ、耳に馴染みやすい歌なのです。

歌の一つ一つに体系的なダルクローズの目的が設定されているので、自身の指導の進め方の指針にもなりえます。巻末に付録として、それらダルクローズについての説明もあるので、リトミックの理論書としても捉えられます。

やろうと思えばピアノを使用せず「歌のみ」で活動を進めることも出来ると思います。それだけ中身がしっかりしている本なのですが、説明がシンプル故にわかりにくい部分があるかもしれません。

この本の訳者である吉田裕昭先生は、セミナーなどでこの本を使った活動の講義をされていたりするので、興味のある方はセミナーの機会を調べて見て下さい。「なるほど!」とヒントがたくさん得られるはずです。

 
リトミックとは