上手に子ども達を集めることができると、それだけ活動はスムーズになる!

173b440c1914ef78e92d89a1b8715cdf

集める、とは活動内において重要な事柄です。

 

活動の流れの基本は「集まる」「動く」の繰り返し

リトミックの活動は、歩いたり走ったり、聴いたり歌ったりと様々なことをします。

しかし、活動中の子どもの動きを大きく分けると「集まる」と「動く」の二つのみ、と捉えられます。

もちろん活動内容にもよりますが、こちらが提示や説明する→子ども達が実践する、という流れが繰り返されることになります。

もし、子どもを上手に集められないと活動やこちらの意図を伝えられず子ども達は何をしていいのか分からない混乱状態になってしまいます。

それなので、「集める」という段階はとても重要です。

集まるから全体に伝えられる

もし、全体に散らばった状態で伝えても、それぞれの子ども達の興味集中がバラバラなため、こちらの指示提示が上手く伝わりません。

一見、子ども達が同じ場所に固まっていたとしても、「気持ち」の方がこちらに向いていないと同じく伝わりません。

「集まる」ということは、子ども達を実際にその場に集めること以外に、全員の興味や集中を「集める」ということにもなります。

気持ちをこちらに向けさせる、という意味でも「集まる」ことは大切です。

集まる「場所」を示す

例えば、活動中に子どもを集める際にどんな声かけをしますか?

「こっちにきてください」「集まってー」「先生の方にきてください」など色々な声かけをするかと思います。

しかし、「ここに集まってください」と言われて子どもが思う事は「ここってどこ?」ということです。

もちろん、子どもによっては大人側の意図を理解して動ける子もいるでしょうが、それが全員とはいきません。

それなので、子どもを集める際には具体的な場所を示さなければいけません。

それも、言葉よりも視覚に訴えたほうが伝わります。

指差しで「このへん」という場所を示すのも一つの方法です。

この方法だと、こちらはピアノなど楽器を演奏していた場所から指示を出すことができます。

ただ、それは活動に慣れた子ども達だからこそ出来ることなので具体的な指示ではありません。

一番、具体的な方法は、こちらが集まって欲しい場所に行き、「ここ」と身振り手振りで見せる事です。

活動に慣れないうちや、年齢の低い子ども達の場合は必ずこのように具体的に示していくようにします。

集めたら一歩下がる

こちらが集まってほしい場所に立ち「ここに集まってください」というと、子ども達は一斉に群がってきます。

すると、我先にと向かってくる子が必ずおり、必ずこちらの足元にくっつくようにして座ります。

それを見た子は「自分も」と同じようにして集まり始めます。

このように、指導者が場の中に入ると子ども達の遊びになりやすい傾向があります(少なくとも私の経験上)。

しかしその状態では、次の活動の提示など出来ません。

そこで、子どもが全員集まったところで大きく一歩(実際には2〜3歩)退くようにして距離を保つようにします。

それなので、こちらが集まって欲しい場所に立つ場合、あらかじめ最後に一歩退くことを想定した場所に立つようにします。

色々な集まり方

集まり方には「次の活動」のためでもあります。

いちいち子ども達を集め直していたり、場所を移動させていては時間がもったいない上に子ども達が飽き始めてしまう可能性があります。

そのようなリスクは避けるべきです。

そこで、次の活動がどのように動くか?で集まり方を変えていき、流れをスムーズにしていきます。

輪になって集まる

次の活動が「物を使う」場合に有効な集まり方です。

こちらが子ども達の輪の中に入ることで、物を見せたり説明したりといったことが全員にとって等しい距離で示すことができます。

円の中心にいるので、同じ方向だけ向いているわけにはいきませんので、こちらはクルクル回りながら全員に示す必要はあります。

物を配るにも順番に配っていけるので、渡しそびれで時間をロスする、といったことが少なくなります。

集まる方法として、全員で手を繋ぐ→輪になったら手を離す→座る、の順で出来ます。

ただ、この集まり方が出来るのは私の経験上、4歳児以上でないと難しいです。

また、3歳児では手を繋いだまま輪を維持することが難しいです(わざと引っ張ったり動くことをするのが楽しくなってしまう)。

様子を見て、こちらも一緒に入って手を繋ぐのも良いでしょう。

壁際に集まる

次の活動で、こちらが動いて見せる、などの例を見せる際に有効な集まり方です。

集まり方としては、壁際を指さし「ここに集まります」「壁ぺったんで集まります」と言えばよいでしょう。

この場合、子どもが密集して集まるので子ども同士のトラブルが出ることが多いです。

トラブルになりそうな様子を先取りして、「まあまあ、このくらい空けて座ってみよう」と介入していく必要があります。

列になって集まる

例えば、合奏のような定位置が必要な場合に使われる集まり方です。

こちらが列になる起点に立って、列の方向に腕を伸ばし「ここに並びます」と示します。

予想される子ども達のトラブルとしては、並び順をめぐってのケンカが始まることがあります。

人数が多い場合は一気に全員を集めようとせず、「ここからここまでの人は並んでください」というように、こちらが人数を区切って少しずつ並ばせていく方が良いです。

また、ある程度年齢が上であれば、複数の子を先頭に決めて複数列を示すことも可能です。

次回は子ども達に「いかにわかりやすい」伝え方をするか?という内容をお伝えします。

【リトミックの指導方法】分かりやすい提示は「モデルを示す」

おすすめ本 詳細
リトミック教育のための原理と指針 ダルクローズのリトミック
リトミックの理論やアプローチ方などわかりやすく解説された名著です!
リトミック論文集 リズムと音楽と教育 エミールジャック=ダルクローズ
ダルクローズの論文集。難解な本ですが、読めば読むほど彼の想いや意図が身に染みます。
子供を動かす法則 (教育新書 41)
リトミックの本ではありませんが、子どもに教えるために必要な技術が網羅されています。リトミック指導者こそ読んでおくべき必読書。
人を動かす 新装版
「指導する」ということにおいて重要な人との関わり方がわかる本です
障がいのある子との遊びサポートブック―達人の技から学ぶ楽しいコミュニケーション
この本に網羅されている技術は子どもと接する上で欠かせないものになります