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最近、保育や教育といった事柄にフォーカスをしぼって読み進めているが、自分の仕事観に見事に直結してきており意識が変わってきたように思えます。

もちろん、読んだだけでは身につくはずはなく付け焼き刃もいいとこです。

でも、「今この瞬間のことって、アノ本で読んだことを活かすべきでは!?」と【気がつくことができる】だけでも十分な進化だと思っています。

さて、今回ご紹介する本は、「スウェーデンに学ぶドキュメンテーションの活用」という本。

前回の記事でご紹介した「レッジョ・エミリア・アプローチ」では、いってみれば「子どもの主体性」を大切にするという理念があることがわかりました。

今回の本は、「じゃあ、それってどうやるの?」という疑問への一つの答えとなる方法が説明されています。

この本の「子どもから出発する保育実践」という副題からして、いかに視線を子どもから見ているかが伺えます。

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教育的ドキュメンテーションとは??

先進的な福祉で知られるスウェーデンでは、就学前の保育が学校体型の最初に位置付けられており「就学前学校」として1歳から5歳までの子どもが通っている。

1998年に「就学前学校カリキュラム」が公布され、2010年の改定では保育活動の向上のための【教育的ドキュメンテーション】を行うことが明記された。

教育的ドキュメンテーションとは、メモや写真、動画や音声などで記録されまとめられたものを資料として子どもや保育者、保護者と活動を振り返りその後に活かしていく、という作業方法のことをいう。

つまり、ただ単に資料ではなく、一連の活動を大人も子どもも一緒に共有する行為自体を指すのだ。

この教育的ドキュメンテーションという実践は子どもへのフィードバック、保護者への説明、そして保育者間の情報交換など様々な作用が含まれているのだ。

「教育的ドキュメンテーション」はどのように行なっているの??

「教育的ドキュメンテーション」とは記録文章を意味するのではなく、そこから連動していく教育的な活動をいう。

そもそも、このアイデアはレッジョ・エミリアにおける幼児教育から影響を受けているとのこと。

1993年にスウェーデン市はレッジョ・エミリアの幼児教育関係者による協力のもと実践的な研究を始め、その成果が1998年に「就学前学校カリキュラム」へと結びついたそうだ。

しかし、子どもは一人の人間であり、学びの主体者であるという見方は、レッジョ・エミリアの影響というよりは、むしろこの国の子ども観、保育観であったと言うべきでしょう。(7ページより)

それなので、「教育的ドキュメンテーション」はレッジョ・エミリアとスウェーデンとしての「子ども観」の性質を含んでいると言えるだろう。

実際の流れ

大まかな流れは「観察」そして「記録(ドキュメンテーション)」、そして「リフレクション(振り返り)」が行われ「次のステップ」へと繰り返される。

ここで大事なのは、これらのサイクルが保育者間だけでなく子どもも保育者も関わって、話し合われて進められていくということだ。

それらの過程を含めてはじめて「教育的ドキュメンテーション」となる。

また、これらの活動に子どもも主体となって関わってくるということは大人側も同じ視点に立てなければ成り立たない。

それなので、「子どもは何に興味を持っているのか?」という子どもの目線をもって取り組む必要がある。

メモ、写真、音声、動画…すべての資料は子ども達と、保育者同士との連携で一つのドキュメントにまとめていく。

まるで園全体が出演者であり、編集者であり、監督と言えるだろう。

子どもの参加が主体性を育てる?

「教育的ドキュメンテーション」では、すべての子どもの参加が必須となっている。

ということは、子どもは「自分から発信する」という機会をたくさん持つことになる。

そこから得られる経験こそ、日本でもこれからの保育で目指されている「子どもの姿」だろう。

教えられたとおりのことを上手く再現できるようになる、のではなく「自分が思っていることを上手く表現できるようになる」という能動的な姿勢がこれからは望まれている。

さいごに


「記録をする」ということは私自身も行ってきました。

文章だけでなく、実は去年1年間はリトミックの様子をビデオで撮影し、そこから現場の先生たちと振り返りを行うということを行なっていました。

実際に記録された映像は客観的に、そして何度でも任意の部分を繰り返して見ることができるのでとても有意義なものでした(大変ですが)。

しかし、大人の間で共有するだけではなく、子どもとも共有することのメリットがこの本を読んで気がつかされました。

指導者自身が、活動を短くまとめて、それを子どもたちと共有する。

子どもたちはどんな反応を示すのでしょう?想像してみるととてもワクワクしてしまいます。

リトミック活動は誰のもの?大人が教える主役のもの?いいえ、そこに参加する子どもたちのもののはずです。

子どもたちに何かしらの「気づき」を持ってもらう、そこから自分なりの「考え」を持てるようになる。

そのための方法として、とても有効なのだと思います。

「記録する」、そしてそれを「活用する」ためのヒントがこの本には詰まっています。

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