最適な楽器は??

リトミックで使用する楽器といえば、「ピアノ」が最もポピュラーでしょう。

 

それもそのはず、ピアノは両手を使ってオーケストレーションが可能な楽器で、どんな音楽も再現できます(少々言い過ぎかもしれませんが)。

 

左手でベースを支え、右手の左側でハーモニーを、残りの指でメロディを…、さらには、吹奏楽器とは違うので、歌も歌えます。はっきりって攻守共に(どんな意味かはさておき)最高の楽器だと思います。もちろん、リトミックで扱う音楽にもバッチリ対応します。

 

ピアノに代わる楽器を探せ!

そんな完璧な楽器であるピアノですが、もちろん欠点になる部分があります。それを感じたのは、私がフリーの立場になって各現場を回るようになってからです。

何より、ピアノは持ち運びが出来ません。
それが何を意味するかというと、楽器環境が現場によって左右されてしまう、ということです。どの場所にもアコースティックピアノがあるわけではありません。

 

このことについて、以下の記事でも触れております。
児童館で親子リトミックをするための、三つのポイント part3 | hibikina

活動において、この要素は致命的なことになりかねません。

「最高の音じゃなければ子どもは聴いてくれない」なんてことはありませんが、例えば指導の目的が「強弱を聴き分ける」なのに、安物キーボードしかなく「アーティキュレーションがつけられない」となったら困ります。

 

もちろん、リトミックは音楽を用いるのでピアノに限らず、太鼓でも、声でも活動は出来ますが、急な状況で活動内容を変更せざるを得ないとなると、そうとうな指導の力量が試されます。

 

こうした状況をなんとかしようと、私は試行錯誤しました。ピアノに代わる楽器を探しました。

私がアコーディオンを選択するまで

最初に白羽の矢を立てたのはギターです。
ピアノの欠点である「持ち運べない」は、この楽器にはありません。そして、ギターもピアノ同様にオーケストレーションが可能な楽器なのです。

 

コードをジャカジャカ鳴らす、といったイメージが大きいですが、クラシックギターを始め、所謂ソロギターといったスタイルがあります。聴いてみると、まるで1人で弾いていないかのような演奏です。

しばらくギターを使用してみましたが、可搬性を上回る欠点があり、そこを克服できませんでした。上記動画のようなスタイルは演奏が困難、そして何より音が小さい。アンプなど機材を使用すれば音量は解決できますが、鎖に繋がれた犬のようで、ピアノ以上に活動に制限ができます。何かの拍子に音が出なくなったらアウトです。なんにせよ、本末転倒です。

 

次に音楽をバラして考えました。ギターはジャカジャカ鳴らすのであれば、ある程度は音量を稼げる。その場合、メロディを他で補えば…!
そこで、リズムとハーモニーをギターで、メロディをブルースハープで鳴らすことを思いつきました。

この方法であれば、音量もある程度出せて、機材に繋げることなく自由に動き回れます。

 

何度か試しましたが、ダメでした。ブルースハープは音域が狭いのです。リトミックで、「音の高低」などを課題に持ってくると、これでは厳しいです。何より、音楽を表現できる幅が狭くなります。

 

ピアノ以外で、現場を回るリトミック講師にピッタリの楽器はないのだろうか?自分の教室を持って、環境を固定するしかないのか?
悶々としている中、ある場面でこの楽器に触れる機会に恵まれました。

 

「持ち運べて」「それ単体で音量が大きくて」「オーケストレーションが可能」それらを叶えてくれる楽器、それが

 

アコーディオンです。

次回は、アコーディオンの仕組みについてです。