11月11日から五日間、ドイツの音楽療法を実際に学んできました。

ドイツ音楽療法視察 一日目

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成田から12時間かかってフランクフルト空港へ到着。

入国の際、持ち込んだこの楽器が注目を浴び別室へ行くはめに。

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アコーディナはヨーロッパでは珍しくないものだと思っていましたが、そうでもないようです。

IMG 2803そのまま国内線に乗り継いでハンブルグに到着。二日間の滞在となります。
その日は、そのままホテルで一泊。翌日の視察一日目は、大学と音楽学校を回りました。。

Hochshule fur Musik und Theater

ここは音楽と演劇の専門カレッジとのこと。そこに音楽療法のコースがあるそうです。

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副学長自ら構内を案内してくれました。
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「音楽療法」の部屋は楽器がたくさん。

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見慣れぬ楽器が。長机の様なこの楽器(?)
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裏側には無数の弦が張ってあり、3分の1がA音とすると残り3分の2がB音、というように全部で2つの音がでるようにチューニングされていました。

 

この上にクライエントが寝て、セラピストが鳴らす、といった使い方なのでしょうか(以後、この楽器は様々な現場で見る事に…)。

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ここでは、短い時間ででしたが、教授から直接お話を聞くことが出来ました。
ドイツ全体でも、音楽療法の学科があることは、まだ少ないとのこと。その中でもハンブルグは、まだ歴史が浅いよう。

楽器屋にて

楽器屋に現地の音楽療法士の方に楽器屋へ連れて行ってもらいました。ここは、日本の楽器屋とは違い、ギターやピアノといった一般的な楽器は少なくパーカッションなどが充実していました。それなので、即興演奏が中心になるドイツの音楽療法には重宝されそうです。
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思わず買ってしまった楽器。

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特別安い、といった事はありませんが、日本では見かけないものばかりで興奮してしまいました。

jugend musik schule

夜に音楽学校へ行きました。

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ここでは、子どもを対象にしているようで、そういったここでの音楽療法について、スタッフから直接お話を聞くことができました。

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タイトルは、セラピストの子どもが実際に口にした「ここでは全てのことが出来る、まるで公園のよう」とのことです。ここでの在り方を物語った言葉なのでしょう。

写真を交えながら、ここでの音楽療法の現状を教えてくれました。

 

•10年ほど前までは、セラピーを受ける、といった受け入れる体制がほとんど無かった。
•2009年、「障がいを持った子を、親はどこの学校へ入れてもよい」といった法律ができ、社会的にもそういった考えが拡がってきた。
•学校だったり、家に来てもらったりと、ケアを受けるための方法が増えてきている。

 

 

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音楽療法の目的、そしてある子どもの、現在まで120回以上継続しているセラピーについてのお話を事例に目的についてお話してくださいました。

 

 

目的として大きく二つ、一つは「心の内面の動きを変える」ということ。信頼関係の守られた枠の中で深層心理に働きかけ、関係を活性化させること。

 

二つ目は「発達の促進」ということ。関係からコミュニケーションの力を伸ばす、アグレッシブの軽減、そして自信をつけて生活へ反映させる、といったことだそうです。

 

 

実際のセラピーの様子を事例と動画で説明してくれました。

 

例えば、対人関係が殆ど見られない自閉傾向の子どもだが、音には反応する、というような子には、音楽療法のニーズがあるということで、音や声を使ってコミュニケーションの形成を計っていく流れであること。

 

それなので、音楽は言葉が無くても「対話」の手段として行い、セラピストはクライエントの子どもの反応、行動を意味づけ、言語化、分析をしていくことになります。

 

 

「相手を受け入れる事は難しい」ということをセラピストが受け入れれば、可能性が拡がる。といった旨のお話が印象的でした。

 

もしかすると、何も変わらないかもしれないが、「可能性」を見つけていくことがセラピストのあるべき姿勢なのでしょう。

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一時間半程で学校を後にしホテルへ戻る。一日目が終わりました。