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1-8,”はじめての人”のための「リトミックを教える方法」:実際の活動の流れについて

2022年2月26日 by 藤原 大輔

どうやって活動が成り立っているのか?また、進め方といった「指導方法」という部分についてお伝えしていきます。

リトミックの本や教室等では、指導の内容、例えばどんな活動をするのか、といった部分が強調されているのですが、私はそれよりも「指導方法」という部分に重きをおくべきと考えています。

なぜなら、内容が分かっていても教えられなければ活動は成り立ちません。

レシピを知っていても、調理器具の扱い方をしらなければ、そもそも料理が出来ないのと一緒です。

適切な指導方法が身についていれば、計画できていれば、活動は必ず成功します。

活動の流れ

活動には適切な流れがあります。コース料理を思い出してみてください。

前菜から始まり、スープ料理、魚料理や口直しと続いてメインディッシュへ。そしてデザート、珈琲といったように一連の流れに起伏、緩急があります。

リトミックの活動も同様で、定番の始まりを告げる活動から、ウォーミングアップ的な活動、そしてメイン活動を行い、最後にクールダウン、というような流れで進めていきます。

また、流れがあることで子ども達はその都度、気分や視点を変えていくことになり、結果それが興味や集中を持続し続けることになります。

一回の活動は30分から45分くらいが適切です。

そして年齢が低いほど集中出来る時間は短いので、合わせて活動時間も短くしていくとよいでしょう。

指導する側はリーダーであり黒子であれ

活動を進めるには、まずはこちらが「何を」「どうやって」と活動の流れや意図を子ども達に提示していく必要があります。

相手が大人であれば、口頭で説明して後は音楽が始まれば各自が判断して動いていくことができますが、子どもではそうはいきません。

根拠は不明ですが、一般的に人間は視覚が8割、その他聴覚等が2割で外のことを判断していると言われています。

それが本当かどうかはさておき、大人でも口頭で説明されることを理解するのに集中が必要なので、ましてや子ども相手となると口だけで説明するのは無理があります。

それなので、「何を」「どうやって」をこちらが実際に動いてみせたり、一緒にやってみせたりして説明していく必要があります。

つまり、率先してこちらが動いて子どもを引っ張っていくリーダーにならなければいけません。

しかし、それだけでは子どもに「やらせている」だけになります。ここから子どもが自分で理解して動いていけるようにならなければいけません。

それなので、ある程度子ども達を引っ張っていったら、こちらは後ろに下がっていき前に出ないようにします。そこからは音楽の出番です。

イメージとしては、舞台の上の主役は子ども、それを演出するのは音楽、そしてあなたは舞台と音楽を影で支える黒子のようなポジションです。

こちらが出ないと活動は展開しない、こちらが出すぎると活動は意味をなさない。それなので、教える側にはリーダーと黒子を行き来するような立ち回り方が求められます。

注意すること

リトミックでは動くことがメインの活動なので、何より、怪我に対する備えが必要です。

例えば、床や壁際、つまずきそう、ぶつかりそうといったスペースはないか?子ども達が走れるスペースはもとより、走る方向や相手との距離感などなど、ぶつからないように気をつける説明はできているか?物を使う場合、いろいろな子どもの行動を想定できているか?こういった準備は大切です。

怪我だけでなく、活動がスムーズに進められるように準備をしているか?ということも大切です。

子どもが目を奪われて集中が飛んでいってしまうようなものが部屋に飾られていないか?

子どもが別の遊びに興味をもってしまうようなスペース、例えば隠れたり、飛び乗ったりできてしまうようなスペースはないか?このあたりも活動のため準備は必要です。

前にもお伝えしましたが、理想はピアノのみで後はなにもないシンプルな部屋です。なるべく、その状態に近づけるような部屋の準備をするようにしましょう。

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Filed Under: はじめてのリトミック

About 藤原 大輔

保育士/公認心理師/認定心理士/リトミック講師(Institute Jaques=Dalcroze承認 エレメンタリー免許)。0年以上、延べ5万人以上の子どもにリトミックを教えてきてた現役のリトミック講師。保育教育の現場だけでなく、障がいを持つ子どもへの療育も行い、幼児期の子どもを中心に0歳児から中高生の子どもと関わるプロフェッショナルとして活動している。

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