便利な「スカーフ」について。今日の活動で思ったことを書きます。
スカーフは色々な感覚を刺激する
このスカーフの一般的な使い方は手に持って「揺らす」ところにあると思います。
タオルなど綿のものとは違って「フワフワ」と浮かすことが出来ます。
破れにくいティッシュといったイメージが近いでしょう。
それによって、単純に振って遊ぶことにも使えるし、音楽に合わせて振ることでダルクローズの課題だったり身体表現といった本格的なことにも応用がききます。
ところで、このスカーフですが使用することでどんな感覚を使うのでしょう?
振ったり触ったりといった「触覚」、揺れる様子を見るという「視覚」が主なものでしょう。
スカーフはどの年齢にも有効な使い方がある
上記の使い方では、出来る年齢が限られてきます。
内容にもよりますが、3歳以上からが対象になるでしょう。
では、それよりも小さい子にはスカーフは適さないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。
乳児期の子どもの遊び方は、物を操作する段階より前の「感覚遊び」の時期になります。
それなので色々な感覚を刺激するスカーフは、もちろんこの年齢にも適した使い方があります。
例えば、「触れてみる」というところから始めて「持ってみる」「掴んでみる」「なでてみる」というように感触を楽しむことでも十分な遊びになります。
自分と他人を区別し始めてくると楽しめる遊びに「いないいないばあ」があります。
スカーフをかぶって「ばあ!」とやるだけでも楽しく遊べます。
また、自分で持たなくても「揺らして見せる」だけでも十分な活動です。
特徴的なスカーフの動きが、音楽に合わせて揺らされている、それを目で追う。
自分で動いて筋肉の感覚からといった刺激ではありませんが、「視覚」という自分の感覚から音を「感じている」ことになります。
「目で追う」ということは、集中して見続ける力が必要です。
そして、それは「ボールで遊ぶ」「友達と身体を使って遊ぶ」「黒板を見つづける」などと将来的なことにも繋がってくるといえます。
スカーフは使い方しだいで色々なアプローチになる!
ここでの私の意見は、リトミックというより子どもの発達に沿った視点での使い方になります。
他には、色名を言ってみたり、渡す時に「どうぞ」「ありがとう」のやり取りを経験できたりと、まだまだ方法はあります。
リトミックとは意味合いが遠くなってきている…とはいえ、
要は「物」も「リトミック」もツールとしてどう使うか?ということだと思います。
何にせよ、便利なスカーフ。これほどあって困るモノはありません。
[cc id=3452]