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リトミック指導案-hibikina

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藤原 大輔

【Kindle】リトミックのオンラインコンテンツをさらにリリース!【Udemy】

2021年11月3日 by 藤原 大輔

リトミックを行うには欠かせない「即興演奏」と「活動」にフォーカスしたKindle本を出版いたしました!

今回はリトミック関連の本を3冊、KIndleでの発売です。

こちら全てKindle Unlimitedなら無料で読めます!

白鍵だけで弾ける!即興演奏をリトミックや音楽あそびに使うための本

リンク

即興演奏は特別な技術ではなく、誰にでも弾けるというコンセプトです。ピアノの白鍵「だけ」を使用して、さまざまな雰囲気の音楽を演奏するための技術をお伝えします。ここでお伝えしていることは今でも現場で役に立っているもので、言ってみれば「これさえマスターすればリトミックでピアノを弾く事は怖くない!」ようなものです。

“リトミックのための”コード進行を使った即興演奏がわかる本

リンク

上記の「白鍵だけで~」の続編にあたります。この本では、コード進行を用いた即興演奏を弾くための知識やアイデア、そして練習方法をお伝えします。これは、大人になってからピアノを身につけた私ならではの「リトミックに必要なこと」にフォーカスしたもので、ピアノ初心者の大人の方にこそ読んで頂きたい内容になっています。

子どもと盛り上がる!スキマ時間で遊べるリトミック・ミニゲーム集

リンク

例えば、「レッスンがあと5分だけ時間がある」とか「次の活動まで子どもたちの間をもたせたい」といったスキマ時間にピッタリのリトミックミニゲームをご紹介します。基本的に幼児期の子どもが対象年齢になりますが、活動によっては1〜2歳の子から小学生低学年までが対象となります。

【期間限定で無料!】Udemyでリトミックのオンラインコースも公開中!!

上記のKindle本は、Udemyでも動画のオンラインコースとして発売しております。こちらの方は、動画での演奏例に加えKindle版の内容+αとなっているので、内容が充実しております。

今なら期間限定で「無料クーポン」を発行しております!この機会にぜひご覧ください。そして、よろしければご感想をお聞かせください!良かったことでも、そうではなかったことでも、ご都合のよろしいときにレビューを投稿していただければ幸いです。

↓クーポン配布ページはこちら(クリックで開きます)

クーポン配布ページを開く

Filed Under: Kindle

リトミックのオンラインコースをリリースしました!

2021年11月1日 by 藤原 大輔

Udemyでリトミックが学べる!

こちらhibikina.comでお伝えしておりましたリトミックに関するコンテンツですが、ようやっと完成しリリースすることとなりました!

以前頂いたご意見をもとに、何を作ろうか試行錯誤をしていき、「まずはこの数本を!」という形です。全て自分で制作することになり、嫌いな作業ではないのですが時間はとてつもなくかかりました。

では、最初に「何がどうやって見れるの?」ということをお伝えします。

動画で見ることが出来るオンラインコースという形で、「Udemy」というオンライン学習プラットフォームでリリースしております。

https://www.udemy.com

まず最初のリリースでは、コースを以下の6本となります。

  • 【無料で学べる!】はじめての人のための「リトミックを教える方法」
  • 子どもが積極的になる!リトミックを上手に教えるための7つの原則+3つの方法
  • 子どもと盛り上がる!スキマ時間で遊べるリトミック・ミニゲーム集
  • ピアノを両手で簡単に弾く方法
  • 白鍵だけで弾ける!即興演奏をリトミックや音楽あそびに使うための方法
  • “リトミックのための”コード進行を使った即興演奏

上2本は無料のコースになります!

Udemyは基本的にパソコンのブラウザ上で見ることになるのですが、スマホのアプリも出ておりこちらも使いやすくてオススメです。

iPhone, iPad用のアプリはこちら(クリックで開きます)

Andoroid用のアプリはこちら(クリックで開きます)

期間限定で無料クーポンを発行します!

このHPをご覧の皆さまにお願いがあります。それは、これらのコースを見ていただきたいということです。そして、ご意見をいただきたいのです。

Udemyのコースは動画コンテンツをアップするオンラインコースという特性上、公開後も修正や追加などアップデートをしていくことができるのです。

コースをより良くしていき、リトミックを学ばれる皆さまと情報が共有できるような場を目指しています。無料で視聴できるクーポンを発行いたしましたので、そちらを使ってください。

そして、もしレビューをしてくださった方には、こちらも限定でプレゼントを差し上げます!詳しくは、以下のクーポンを配布しているリンク先をごらんください。

画像をクリックしてください

もう一つお知らせ

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、当ページの構造を大きく変えております。そして、ウェビナー登録のリンクがあります。

これは、もう一つ進めていたもので、Udemy同様に「私がやりたかったこと」になります。内容は「リトミックを教えるのにやってはいけない3つのこと」として、私が実践で身につけたリトミックのスキルをお伝えしております。これだけでも、見る価値はあると思っております。

そして、ご覧いただいた方に特別なオファーもあります。詳しくはぜひ登録していただき最後までご覧ください。

登録ページへは、この記事の下にある画像またはトップページからお願いいたします。

Filed Under: お知らせ

アンケートのご協力のお礼とリトミック指導案に関するコンテンツ制作のお知らせ

2021年9月2日 by 藤原 大輔

今年の春頃、こちらでリトミックについてのアンケートご協力のお願いをいたしましたが、結果たくさんのご意見を頂くこととなりました。みなさまに感謝申し上げます。

アンケートをもとに、現在リトミックに関するコンテンツを製作中しております。動画を中心に、なるべくわかりやすく、そしてノウハウを出来るだけ詰め込んだものを目指しているのですが、すべて自分で制作しているので膨大な作業量に圧倒されています…。

秋頃、遅くても年内には公開するつもりです。また、少しずつお知らせを出していきますので、ぜひしばらくは当ページをお気に留めておいていただけると幸いです。

もうしばらくお待ち下さい。

Filed Under: お知らせ

Kindle書籍、第2弾「ピアノを両手で簡単に弾く方法」

2020年2月14日 by 藤原 大輔

kindle本、2冊目出版のお知らせ

今回の本は「ピアノ」に関する本です。

タイトルは「ピアノを両手で簡単に弾く方法」です。その名の通り、ピアノを弾く際のヒントをお伝えしております。


kindle Unlimitedでは無料です!

「ピアノが苦手」「仕事の関係で求められているけど辛い」「もっと楽に弾きたい」

そういった、幼稚園や保育園の先生に読んでいただきたい本です。

なぜなら、この本は【ピアノがまったく弾けない保育士だった自分】に向けて書いたつもりだからです。

ピアノ=難しい、という常識は簡単に壊せる!

私は、今ではあちこちでピアノを弾いていますが、かつて「行事で弾くことが憂鬱」というピアノの弾けない保育士でした。

その後、リトミックを学び始めるのですが、音大出身の受講生たちが難なくピアノをこなす中、私は「全く」弾けず情けない思いをしていました。

しかし現在。

よく、「何歳の頃からピアノを弾いているんですか?」と聞かれますが、大人になってから始めた
ものです。

とても遅い時期からピアノを始めたにも関わらず、側から聴いてたら、なんとか形になっているようです。

それは、もちろん10年以上弾いているという「経験」もありますが、何よりも【本質の部分のみ】を弾いているから形になって聴こえているのだと思います。

ピアノを上手に弾ける、というと両手全ての指を駆使して動かし弾きまくっているというイメージが強いかもしれません。

また、ピアノを弾くには、そういった「難しいことをしなければいけない」というイメージがあるかもしれません。

しかし、「難しいこと」は演奏家といったプロに求められることです。幼稚園、保育園の先生に求められることではありません(上手いに越したことはありませんが)。

ピアノはたくさん鍵盤を持っています。しかし、全部使う必要はありません。

音楽を構成する要素というのは、案外シンプルにしていくことができます。「それのみ」を弾くことにすれば、案外ピアノは両手でも簡単に弾くことが出来ます。

この本では、そのための方法をお伝えしていきます。

「子ども達の前でピアノを弾いて一緒に歌いたい、楽しみたい!」

「新しい時期に向けて得意なことを増やしたい!」

「自分自身が楽しむためにピアノに挑戦したい!」

この本が、ピアノを弾くことの楽しさを知る「第一歩」となれれば幸いです。

↑クリックで開きます

Filed Under: Kindle

デンマークで北欧の教育を聞いたVol.3 幸せへの気付き、軸を持つ

2018年7月27日 by 藤原 大輔

デンマークでのインタビュー記事、前回は「学び」というテーマになりました。

http://hibikina.com/?p=3842

今回は最後のインタビューです。コペンハーゲン中央駅から数駅はなれたAlbertslund駅近くにある特別支援学校を訪問しました。

【mormormorさんのプロフィール】

“mor(モア)”とは、デンマーク語で”お母さん”のこと。 “mormormor(モアモアモア)”は、しあわせな国デンマークの教育現場で働く”mor”、 日本人お母さん3人のユニットです。

 

・Twitter

・Facebook

タンブル有田妙(ありた たえ)さん

コペンハーゲン近郊、緑豊かなアルバスルンド市にある、知的障害をもつ自閉症児のための 特別支援学校に勤務。同校は”TEACCH”(自閉症スペクトグラム障害の人へのトータルアプ ローチ)の理念に基づいた教育が行われている。現在中学部の担任。子どもを育てることは、信頼してどう手放していくかを考える事とも思い、思春期真っ盛りの生徒達と向き合う日々。
趣味は陶芸。好きな動物は猫。無類の食いしん坊。2年前に離婚。子育ては、元夫と一緒に継続中!13歳と11歳のボーイズと、楽しくも激しい、愛とバトルの日々を送る。神奈川県横浜市出身。

幸せへの気付き、軸を持つということ

ーーー 日本の教育って学力重視からきたところから、「いやいやこれからはそうじゃない」と人間性重視の方向へシフトしていってます。

それはもう学校だけではなく保育園や幼稚園から一貫して繋がって目指せるように法が改正されていってます。そうすると、次の教育のスタンダードを目指すために「日本の教育は時代遅れ」から、例えば「これからは北欧のやり方が正しいんだ!」となるかもしれません。

とはいえ、北欧は北欧で苦労や問題もあるだろうし、こっちはまだ北欧のいいところしか見てないから、安易に「よそは素晴らしい!」となるのは盲目的になっているのでは?そういうのが固 定概念になっているのではないか?と思います。

なので、日本の教育が間違っている、とかではなく単に「それはそれ」ということ。なんにせよ、直接見に行って、話を聞いて初めて自分はフラットに物事を考えられるのでは?と思いました。

たえさん:ちなみにどういうところが「北欧はすごい」ってなるのでしょう?

ーーー 福祉国家というところ、ですね。

たえさん:ゆりかごから墓場まで。

ーーー そう、教育の内容や方向性、つまり子ども中心に進めていく、そういうところですね。「やらせる」というところが少ないように思えます

たえさん:うんうん。それで日本は「ゆとり教育」っていのが始まって、それで失敗したとか色ん な方面から叩かれて…

ーーー あれも「失敗した」と思われてるのは「分数の計算もできなくなってしまった」というような 、学問的な部分での評価で「これは失敗だ」と言われてるけど、そういうところではない部分を伸ばすための「ゆとり教育」だったんじゃないの?というか。

たえさん:そうそう、じゃあ他に伸びたところがあったのかは、評価したのでしょうか。表面的に学校 の休みを増やすとかではなく、「ゆとり」の時間を作ることはひとつの方法でしかないわけで、何を目的にしているか?ということを忘れがちになってしまう、というのはあるかもしれないですね。

ーーー 日本って徹底的な縦社会じゃないですか。年功序列とか。そうすると、世代が変わらない と教育観のようなものは変わらないのでは?と思います。

たえさん:ただ、世代が変わっても必ず同じような人は出てくると思います。 あと例えば世代交代を待つといっても、結局「今の世代はだめだ」って言ってるだけのことになっちゃう心配もあります。やっぱり自分の親、その親の世代から学ぶべきことってすごいたくさんあります。「うちの上司はダメだ」って言ってる時点でもう、変える気ないのかな?って。

ーーー なるほど、確かにそれだと思考停止になっちゃってますね。

たえさん:そうなんです。私が最近思うのは、たしかにデンマークは社会福祉国家で、すごく手厚いシステムもあるのは事実です。

でも、ただ単純に日本もシステムを導入すればいいのかというと違うと思う。政治家になったり、国に食い込んで行ってそういうところを目指したい人はどんどん勉強して、やっていくべきだと思うけど、私たち現場の人間は、もっと個人のレベルで、世界とつながっていくことが大事なのではないか、今、自分たちが正しいと思い込んでいる「感覚」を変化させていかなければいけないのではないだろうかということを、日本の人と一緒に考えたくってmormormorの活動を始めました。

日本では、今、色んなところで、「幸せな北欧の様子(女性の社会進出、労働時間短い、残業なし、etc)」を語る講演会やレポートがありますが(私達のお話会も含めて)、「デンマークってすごい国なん ですね!でも、日本では難しいです。」という感想をきくと、すごくもったいないと感じます。そうではなく、“私”が「どのように世界を見ているのか?」といった自分自身の視点と向き合う。

そして、物事は、「良い・悪い」という判断ではなく、もっとたくさんの方向から見れることに気づいて、自分の感覚を揺らしていって欲しい。そうやって、世界をどんどん広げていってほしい。

ーーー いってみれば、「経験」みたいなものですよね。直接その場に行かなくても当事者から話 を聞けば、それは経験になるじゃないですか。そこでやっと色んな視点に気がつけますよね。

たえさん:日本人の多くは「正しい・正しくない」という絶対的モラルのようなものが自分たちの中にあって、 それが形式的に教えられてきているように思います。それが悪いわけではないのですが、「正解 はひとつだけじゃないよ」って。

ーーー 日本だと、そういう部分はもう文化というか「システム」のようになっていて、そこから 抜け出すのは難しいのでは?と思います。全体の空気を大切にする分、個人がないがしろになりがち、というか。僕は今回デンマークに来てmormormorの3人とお話ししていて、とてもみなさん「個人」がしっかりしている、という印象を受けました。

たえさん:「自分軸」というものでしょうか??

ーーー はい、それです。ちなみにたえさんは日本にいた時から、そのような軸のある人間だっ たんですか?

たえさん:私!?とんでもないです。「豆腐メンタル」だって、友達からも言われるし、自分でも言ってます(笑)。

ーーー (笑)

たえさん:なにかあると、もう、すぐ泣いちゃうよ、みたいな感じだから、ほんと自尊心が低くて、みんなから笑われます。(今も)そんな変わるものではないですよ!

ーーー でも、考え方として「こういうの(色んな視点をもつ)もあるんだ」ということに気がつけた、という部分はこちらに来てありましたよね?

たえさん:そう、こちらにきて、日本で正しいと思っている価値観が崩されて、「あ、これはありなんだ。わたしもわたしでよかったんだ」という“ゆるし”を感じました。

それは、大きなカルチャーショックでした。ただ、それは、異国人としてこの国に来て、色んな価値観に揉まれて過ごしたことによるものなので、デンマークが、パラダイスかというと、そういうことではありません。「幸せな国・デンマーク」に日本人が全員引越 してきたら、みんな同じように幸せになれますか?というと、NOです。

日本人とデンマーク人では価値観がそもそも違う。日本の価値観のまま、この国に来て も、ちっとも幸せは感じられないかもしれない。 Amazonなんてないですよ!?(笑)当日配達なんてないし、再配達なんてしたら¥6000くら いとられますよ(笑)。がん患者だって、手術を2ヶ月待たされるということもあります。

1人ひとりが今この瞬間に幸せを感じられるか?というところに着目するんだとしたら、 どんな国にいようと、どんな状況だろうと、自分がそこで幸せを感じられ る力を持っているかどうかっていうところじゃないかと思います。その力を育てていく、心の教育(人間教育)を、デンマークでは重視していると思います。

ーーー 現場では個人へのフォーカスを重視している、ということでしょうか。

たえさん:教育現場っていうと学校ですよね。もちろん幼稚園、保育園もだし高校、大学とあり ます。でも、実際の教育現場って家庭だったり自分が関わっている職場だったり全てですよ。

自分がいるその瞬間ひとつ一つの状況、「いい・わるい」の判断もなく自分にフラットに入ってくる 全てのことが教育の要素だと思います。 ワールドハピネスレポート、その国の幸福度を計るレポートが出た時に、デンマークやノルウェー、 スウェーデンあたりの北欧の国がトップを占めていますが日本は低いランクに留まっています。

それと同時に、日本人の子は、特にティーンエイジャーの子達は孤独を感じているというレベルが 高いというユニセフのレポートを読んだことがあります。孤独を感じてる状態ってどういうことなんだ ろう?って考えた時、自分と世界とのつながりを絶っちゃってるってことなんだろうと思います。

それってなんでかといえば、自分を大事に思わなかったら世界って別に繋がってなくてもいいことになっちゃうからなんでしょう。自分は世界にとって大事だと思えば、どんどんつながっていかなければいけないわけですから。

セルフスティームが育ちきっていない、私はいてもいなくても同じと感じてしまう。そういうのはデンマークでは 少ないと思います。自分ありき!みたいな。

ーーー そこが前提としてあるから、北欧の教育観が成り立っているのでしょうね。

たえさん:結構、いいかげんです(笑)。子どもに任せる!

ーーー でも、そうですよね。「やらせてる」っていう雰囲気は少ないと思いました。

たえさん:でも、「まかせる」も「やらせる」もどっちも愛情だとは思う。日本のお母さんたちは愛情がないから「やらせてる」のではなくて、愛情が有り余りすぎて、お膳立てしたくなっちゃってるだけなのかもしれない。

ーーー なるほど。

たえさん:だから、「良い・悪い」は別にしてっていうことなんです。それが「悪い」って言っちゃったらそれで止まってしまう。悪いのではないんですよ、「愛」は「愛」なんだから。

でも、違う「やり方」もありますよ、っていう話。こんなやり方をすると、こういうふうなことも起きて来ますよ、という。だから、今の価値観に縛られて、「こうやったらダメなのではないか?」という罪悪感を減らしていくことが大事なのかな、と思います。

ーーー 罪悪感を減らす。

たえさん:そう、「これをやったらいけないんじゃなか?」とか「遅刻したら自分はすごい悪い」 とか。

ーーー それって評価の基準を外に求めてるってことですよね?周りや他人が嫌な思いをしないようにモラルを徹底しているということですかね。
でも一周回って、それは自分のためにやっていることだとは思うんですけどね。こう、「(そのことで) 自分が嫌われたらどうしよう」と面倒を回避するような。

でも、外に評価を委ねて自分自身は納得をしてないと、いつまでたっても報われることがないから、それが罪悪感につながるのかもし れないですね。

たえさん:反応をしてるんですよね。常にreactなんです。actではない。相手の行動やレスポンスにいちいち反応するから、そうなってしまう。

もちろん無反応でいるということではなくて、なにかactionを起こすことは大 事です。ただ、「相手がこうだから」ということに対する反応で動いていくのではなく、それはそれとしてそのままを受け止める。それに対しての判断をしない。

その状態におかれた自分がどう動くかを、こうありたいと思う自分自身に問いかけて、決めていく。「act not react」です。その練習を、普段からしていくことが一つ、大事なことだと思っています。

ーーー そう、だからmormormorのみなさんとお話していて思うのは、個人の人間力、とかそう いう部分への気づきをもっと広めたい、ということを感じるんですよ。でも【デンマークのmormormorさん】となると講演とかではそういった部分ではなく、もっと「福祉の国!」といったお話を求められたりしてジレンマがあるのではないですか?

たえさん:割と自由にやらせてもらってます。でも、お客さんの層によっては教育の話の割合を増やすか、社会全体の話を、というご要望を頂くこともあるので、どこにフォーカスをあてるかは考えていきます。もちろん、内容によってはお断りさせてもらうこともあるかもしれませんが。

ーーー やはり「軸」はあるのですね(笑)。毎年講演をされてますが、去年(2017年)と今年 (2018年)で考え方やテーマが変わってきたなんてことはありますか?

たえさん:ん~、というより去年のところからもっと膨らませてみよう、ということがあります。 たとえば、去年は「人生の舵は自分で取る」という話をしたのですが、今回はもっと深くお話しするつもりです。

たえさん:私たちは一緒に育っていきたいし、考えていきたい。だから、「デンマークはここが 素晴らしい。日本はダメだ。」という目線から話したいことは一切ないです。私たちも日本人として戸惑うことはいっぱいあるんです。

ーーー 今でも?

たえさん:はい、あります。それで、日本人(今までの自分)の感覚や視点だけで、物事を見てると、けっこうしんどいことが多い。それで、違う視 点や考え方を自分の中に増やすことで、同じ現象が起きているのに、ものすごい幸せにそれを受け止めることも 出来ちゃうんだ、ということに気がついちゃった(笑)

ーーー 「良い・悪い」の判断ではなく、自分の中で視点を増やして対応するということですね。 たえさん:そう、だからデンマークがよくて日本は悪い、っていうのも一切ないです。

mormormorさんとお話して気がついたこと

当初デンマークに来た理由として「北欧の実際の教育ってどんなもの?」という疑問からはじまりました。

環境が違うのか、なにか特別な方法論があるのか。でも、mormormorさんとお話を進めるうちに「どんなふうに生きる?」といった自分を見つめていく機会になっていることに気が付きました。

まず「自分」を大切にしているのです。

そして、自分がどうしたいかを「言える」ことが社会として当たり前になっている。

こうした土台があっての「北欧の教育」なのでしょう。

とはいえ、これは「こういうものもある」という一つの事実にしかすぎません。

これからの教育を考えるには、自動的に「よい・悪い」と評価をするのではなく、自分はどう思っているのかと思考に気がつけることが大事なのだと思います。

それが必要とされる非認知能力というものなのではないでしょうか?

http://hibikina.com/?p=3726

Filed Under: インタビュー

デンマークで北欧の教育を聞いたVol.2 学びの目的を考える

2018年7月11日 by 藤原 大輔

前回は、デンマークの保育園事情をインタビューしました。

http://hibikina.com/?p=3823

インタビューの翌日、私はコペンハーゲン中央駅から電車に乗って30分ほどのespegærde駅へ。

mormormorの一人海老原さんが勤務されている特別支援学校を見学させていただきました。その時に伺った「学ぶこと」への意識について興味深いお話をまとめました。

【mormormorさんのプロフィール】

“mor(モア)”とは、デンマーク語で”お母さん”のこと。 “mormormor(モアモアモア)”は、しあわせな国デンマークの教育現場で働く”mor”、 日本人お母さん3人のユニットです。

ピーダーセン海老原さやか(えびはら さやか)さん

コペンハーゲンから40Km、美しい港町エスパゲーアにある公立学校併設の特別支援学校に勤務。自閉症、知的障害、重度重複心身障害の生徒約70名が在籍。
コミュニケーション、感覚統合、身体的トレーニングを柱とした教育を通し、現在と少し先と将来を見据え、生徒が豊かな人生を送れるよう、日々実践を重ねている。重度重複心身障害児クラスの担任。美術も担当。
コックのパートナーとの共通の趣味は「食」。作るのも食べるのも大好き。10歳のサッカー少年と電車の運転手を夢見る6歳の息子がいる。東京都板橋区出身。

北欧から見た日本ってどんなもの??

ーーー 日本の教育観が北欧を目指しているような方向へシフトしてきていますが、逆に北欧、デンマークから見て日本の教育の優れていると思われる点はありますか?

さやかさん:例えば規律がある、とか。集団で何かを行うことに慣れていますよね。「やらなくていい」という選択肢はないから(弱いから)、歌を歌うならみんなで歌う。

ーーー 確かに日本では普段の保育や学校生活だったり行事など集団で活動することが多いですよね。

さやかさん:集団活動の中で「私は歌いたくない」なんて子は小さいうちでは特に少ないでしょう?

ーーー そうかも…しれないですね。では、「みんな一斉に」といったルールというか雰囲気みたいなものはどう思われますか??

さやかさん:うん、そういう価値観の事は私たちmormormorでも話すんだけど、「いい大学に行く」「いい会社に入る」といったものが良い価値観ではなくなってきているでしょ?大学には多くの人が入れるようになったり、大きい会社は無くなったり。価値観は変わってきてて、震災があって家族との時間がどれだけ大事かという話にもなったりしましたよね。そういう日本人の価値観が大きくグルッと変わってきている時だと思います。

さやかさん:それまでの価値観を否定するわけではないけど、新しいところへも気がつかなければいけない。また、子どもの不登校だったり自殺だったり、子どもが幸せに感じているということが極端に少なくなってきているといえるじゃない?それって、やってきたことが上手くいってなかったからそういう結果になっているんだよね。

ーーー だから日本の教育も方向性が変わってきた、ということですよね。

日本人とデンマーク人は考え方が違う??

ーーー デンマーク人と接していて日本人と違う部分って何か感じますか?

さやかさん:日本の体育の時間のyoutubeを見る機会がありました。すると、動画の中ではみんな整列して体育座りをしている。そういえば、体育座りってなんでだろう?と私も気になって調べたら、「場所をとらずに集まれる」という理由があるそうです。人口が多く狭い日本ならではのアイデアですよね。

となると、デンマークは人口も少ない(国全体の人数がが東京都以下)、地震もない。それなのでまあ、楽観的になるのかもしれませんね。

ーーー やっぱり気質も日本と異なってきますよね。先日はなえさんともお話をしていて話題になりました。

さやかさん:気質も違うし、文化も人数も違いますしね。

ーーー そうなると日本人に北欧の教育を知ってもらうには、そういった根っこの部分も理解してもらう必要がありますよね。

さやかさん:まあでも、それは個人個人が自分から求めないと入っていかないよね。いくら話をしたって、その人が聞く体勢というか「知りたい」って思わないとそれは無意味だから。もっと言えば、「学ぶ」ということに私たちはどうやって接してきたか?ということ。

ーーーその辺り、学力重視でやってきた日本人に必要なお話ではないかと。

さやかさん:そうそう。私、受験生の時に「勉強する」ということは親を喜ばせるとか、いい点を取るものとか思っていた時代があったんだけど…

ーーー 評価基準が自分ではなく外に求めている、という。

さやかさん:そうそうそう。でも、大人になってから留学して勉強をしたし、こっち(デンマーク)に住んでからも勉強をしたのって「自分がやりたいから」やるんだよね。そういう学びってすごい身に染みるし入っていく。

ーーー 過去の受験生のころはどうだったんですか?

さやかさん:全然覚えていない(笑)なんかみんなが行くから私も行く、みたいな。

ーーー そのあたり、デンマーク人はどのような考えなのでしょう?

さやかさん:全員が大学へ行くことが大切とは思っていないし、あなたがやりたい仕事をすればいい。仕事にあった教育はあるし、うまくいかなかったら次を考えればいい。「学び」ということが人生に必要なものを身につけるためのものだって考え方ですかね。で、やりたくないならやらなくてもいい、と。

ーーー 学びに対する姿勢や考え方が明確ということでしょうか。

さやかさん:デンマークの人ってすごく自分たちのことをわかっていて、例えばデンマークってすごい小さい国でお金もないんです。自然資源も少ない。そして、周りの国は反対に大きくてお金も持っている。それなので、デンマークは今後10年20年をどうやって生きていくかってことを考えています。

「イノベーション」ということがデンマークの学校ではよく言われています。クリエイティビティのさらに上をいく人材を作らないと世界での競争に勝てない。一つの新しい価値観「アイデア」を作っていく、ということを大事に考えられていて、それに伴った教育がなされています。言語がいくつも出来るとか、そういうのはもう当たり前なのです。

ーーー 子どもがそういった先を見据えていけるような教育がなされているのですね。それは最近、目指されてきたものなのですか?

さやかさん:いえ、昔からだと思います。でも最近の方が目的をより明確にしてきていると思います。先生が一方的に教えるのではなく、例えばプロジェクトみたいにして子どもたちの興味をひくとか。先生がこう、黒板に立って教えるなんてどれだけ古いか?そういったイメージです。

ーーー その国ならではの事情や経緯があるから生まれた一つの「方法」ということですよね。

さやかさん:昔、見学に行ったデンマークの幼稚園でベテランの保育士さんが「転んだりケガさせたりっていうのも私たちの仕事」って言ってたんです。たしかに、それがあって成長していくんですよね。でも、日本ではそういうわけにはいかないですよね。なので、もしいくらレッジョ・エミリアがいい!といってもそれを受け入れる土壌がないと日本では難しいですよね。

ーーー たしかに形だけ取り入れても難しいでしょうね。もし、日本のこれからの教育を変えていくとしたら必要なことは何だと思いますか?

さやかさん:誰かが外から教える、というよりも、現場にいる人達の意識を変える、ということをしなければいけない。こう、底上げといいますか。時代が変わっているし、考え方が変わっていかないと、将来の子どもたちも変わっていかないと思います。

理念がわかれば「何をすればよいか」が分かる。なぜならそれって「自分で考えること」ができるってことだから。

子どもの教育もそうだけど、私たち大人への教育の仕方というのも必要です。そういったことも関わってくるから現場の意識を変えることは一筋縄ではいきません。

私達mormormorができることは、一つの考えとしてそれを伝えていくことなんだと思います。

世界一しあわせな国の教育のおはなし  ~デンマーク人はなぜ世界一しあわせ?ランキングではわからない、しあわせの指標~

mormormorさんのトークイベントが7月にあるようです。おすすめです!

・イベントページ

・Twitter

・Facebook

Filed Under: インタビュー

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