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【幼児期運動指針】から考えるリトミックのあり方

2014年1月7日 by 藤原 大輔

今回はリトミックとは直接関係がありませんが、しかし日本におけるリトミックのあり方として捉えても良いのでは?といった内容です。

幼児期運動指針とは??

「幼児期運動指針」とは、文部科学省が平成24年3月に策定したものです。幼児期における運動能力の低下を問題にし、実践研究を元に「こうしたほうがいいよ!」と提案しているものです。

 

 

幼児期運動指針について:文部科学省

 

わかりやすく、ガイドブックにまとめられており、これらはネット上から閲覧、ダウンロード出来ます。

 

幼児期運動指針ガイドブック:文部科学省

 

中身は、年齢ごとの望ましい発達、そのための遊びの提案やヒント、実例などが記載されています。

 

とてもわかりやすく、ある程度具体的に書かれているので、指導者側からするとイメージはつかみやすいと思います。挿絵も多いのがいいですね。

 

とはいえ、これを読んだら即実践に繋がるかというと、私はそうは思いません。もちろん、指導者のウデにもよりますが「…で、どうすればよいの??」と進め方に迷いが出てくる気がします。

 

なにより、「環境」の問題が大きいでしょう。この「環境」とは「人的」なものと「物的」の両方です。いざ実践しようにも「あれが無いからな…」「これ誰がやるの?(忙しい、人手が無い)」と問題が出てくると思います。

 

幼稚園、保育園の現場に携わっている方におかれましては、これをどのようにお考えなのでしょうか。

 

ところで、「リトミック講師」のように外部の人間で、「指導する」といったことを専門にしている人が、ここに切り込む余地はないのでしょうか?

 

日本でのリトミックの現状

「リトミック」と呼ばれているものは、本来「ダルクローズ教育」と呼ばれる音楽教育であり、その教育の中の一つです。

 

とはいえ、現状の日本においては「音楽に合わせて身体を動かす」といった一面が目立って取り上げられ、さらには「幼児期のもの」といったイメージで定着しております。

 

もちろん、それが悪いことではありません(恐らく日本にダルクローズが入ってきた経緯がそうさせているのでしょう)。「日本の」特徴といえるでしょう。

 

せっかく幼稚園や保育園でも盛んに行われている、日本でいう「リトミック」なので、今回のテーマである「幼児期運動指針」を絡ませていくことはできないものでしょうか?

 

もちろん、「音楽を学ぶため」といったリトミックに対するポリシーはあると思います。しかし、結局「身体を動かす」といった運動との共通項があるので、意味を含ませることもできると思います。

 

そうすることによって、幼稚園や保育園の現場で補えない部分を、リトミック講師がお手伝いする(という言い方はおこがましいかもしれませんが…)ことは非常に有意義だと思うのです。

 

せっかくだから、求められるものを目指してもよいのでは?

リトミック講師に限定して向けたものなのですが、私の考えとしては「みんながみんなのやり方で、望まれる事をしていくべき」と思っています。

 

リトミックは「理論」が前提としてあります。しかし、時にはその「理論」が親切の押し付けになることもあります。自分が教えている対象が「本当に今必要なこと」を考え、すこしくらい理論から外れても、それを進めていったほうが有意義だと思いませんか?

 

私は、リトミックの「理論」を優先するのではなく、「現場」に必要なことを優先して進めていっているつもりです。もちろんまだまだ力不足です。それなので、今回の「幼児期運動指針」には「おっ」と反応してしまうのです。

 

まとめ

「幼児期運動指針」はリトミック講師に必要である!という事ではありません。

 

せっかく子どもと関わるお仕事なので、何か+αを含ませると、もっと自身の指導がよいものになるのでは?といった一つの提案です。

 

リトミックは色んな要素を組み合わせる余地がたくさんあるものだと思います。

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Filed Under: リトミックの日々, リトミック活動の「アイデア」 関連タグ:リトミック, 保育, 子ども, 指導法, 教育, 遊び

About 藤原 大輔

保育士/公認心理師/認定心理士/リトミック講師(Institute Jaques=Dalcroze承認 エレメンタリー免許)。0年以上、延べ5万人以上の子どもにリトミックを教えてきてた現役のリトミック講師。保育教育の現場だけでなく、障がいを持つ子どもへの療育も行い、幼児期の子どもを中心に0歳児から中高生の子どもと関わるプロフェッショナルとして活動している。

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