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藤原 大輔

3-2. 白鍵だけで出せる7種類の音階とは?

2022年12月7日 by 藤原 大輔

白鍵それぞれの音をスタート(ゴール)地点に出来るとなると、「ド」スタートの音階、「レ」スタートの音階、というようにドレミファソラシで7種類の音階が作れることになります。これから各音階をご紹介します。

ちなみに、音階に対する感じ方は人それぞれだと思うので、ここでお伝えしている音階に対するコメントはあくまでも私個人の感想になります。ぜひ、音を一緒に出しながら読み進めて頂ければと思います。

1.「ド」から始まるイオニア音階

 誰もが聞いたことのある音階ですね。安心安定の雰囲気があります。

2.「レ」から始まるドリア音階

 こちらは反対に暗めの雰囲気です。しかし、どことなく強さや気品を感じませんか??

3.「ミ」から始まるフリジア音階

 最初の3音が特に印象的で、スパニッシュな雰囲気がある音階です。

4.「ファ」から始まるリディア音階

 5音目までの流れに夢が広がるような素敵な感じが!まるでディズニーのような音階です。

5.「ソ」から始まるミクソリディア音階

 雰囲気としては1のイオニア音階に近いです。最後の2音に勇ましさがあります。

6.「ラ」から始まるエオリア音階

 暗い雰囲気を持つ音階です。実は自然短音階と呼ばれるものと同じ音階です

7.「シ」から始まるロクリア音階

 始まりから不安な雰囲気があります。かつて悪魔の音階と呼ばれていたものです。

以上、「ドレミファソラシ」から作られる7つの音階でした。それぞれが固有の雰囲気を持っている、といえますが大きくこのように2つに分けることもできます。

  • 明るい系→1.イオニア音階 4.リディア音階 5.ミクソリディア音階
  • 暗い系→2.ドリア音階 3.フリジア音階 6.エオリア音階 7.ロクリア音階

 ここまでは音楽の曲調や雰囲気を白鍵のみで変えていく仕組みである「音階」についてお伝えしました。これらの音階を組み合わせて使うことで、即興演奏で弾かれる音楽の単調さをなくすことができます。

Filed Under: リトミックのためのピアノ・即興演奏

3-1. 白鍵だけで弾ける色々な音階

2022年12月7日 by 藤原 大輔

まずは「音階」についてご説明します。白鍵だけでも様々な音階が弾けて、それぞれが特徴のある雰囲気を持っています。

 リトミックの活動では、イメージを表現したり子どもたちに伝えたりするために音楽の「雰囲気」を変えていくことが大切です。同じキー(例えばCメジャー=ハ長調)で30分間活動するとなると、子どもたちはすぐに飽きてしまうでしょう。表現豊かな活動にしていくためにも、音階を知り、使いこなせるようになりましょう。

まずは、【1-1】を弾いてみましょう。「ド」の音をスタートにして順に右へ弾いていきます。

「ドレミファソラシド」と弾いています。これは、誰もが聴いたことのある、とても馴染みのある音のはずです。「ドレミファソラシド」と並んだこの音たちは、譜面で見てみると音が積み上がってまるで階段のように見えます。

「ド」から始まって、一つずつ白鍵を弾いていき、上の「ド」まで弾けばドレミファソラシドという音の階段になります。このように、あるルールで決められた間隔によって並べられた音たちを「音階」といいます。まずは、この音階を「①の音階」とします)。

 次に、【1-2】を弾いてみます。

先程とは違った雰囲気に聴こえたり、感じたりしたはずです。「①の音階」と似たような音の並びですが、実はこれも決められた間隔で並べられた、あるひとつの「音階」なのです。

 「①の音階」とはスタート地点が異なり「レ」の音から始まっています。これを「②の音階」とします。「①の音階」はスタートが「ド」から始まり、「②の音階」は「レ」か始まっているのでこの2つの音階は別物といえます。スタート地点から白鍵を一つずつ弾いていくというルールは同じでも、スタート地点(とゴール地点)の音が違うだけで二つの音階は全く違う雰囲気を持っているのが分かるはずです。

どちらも使っている材料は「ドレミファソラシド」の白鍵のみです。つまりこのように白鍵だけでも音階のスタート(とゴール)の音を変えるだけで曲調や雰囲気を変えていく事ができるのです。

ここまでをまとめると、以下の3点になります。

  • ドレミファソラシド、と白鍵を順番に弾いていくことで音階になる
  • スタートとゴールを変えると別の音階になる→例:レミファソラシドレ
  • 各音階はそれぞれ異なる曲調や雰囲気を持っている

 実は、これは教会旋法またはモードと呼ばれるもので、音楽の中で使われている一つの手法です。とはいえ、そこを掘り下げると説明が複雑になるので上記の3点のみ「へーそうなんだ」と押さえておいてもらえれば十分です。

Filed Under: リトミックのためのピアノ・即興演奏

2-3. 「5音即興法」演奏のための基本

2022年12月7日 by 藤原 大輔

まずは5音即興法に慣れるための準備運動をしていきましょう。ここでは、指や手に鍵盤の感覚だったり、5音を実際に弾く「鍵盤の幅間隔」だったりを馴染ませていくことが目的です。ピアノに慣れている方であれば少しだけ以下の方法を行ってみてください。ピアノが不慣れな方は、まずはここから練習をしていくつもりで取り組んでみてください。

では、右手を真ん中の「ド」に置いてみましょう。お使いのキーボードによっては、どこが真ん中の「ド」なのかわからないこともあるかもしれません。目安として、キーボードの真ん中あたりです。そして後で弾きますが、左手部分が担当するひとつ下の「ド」が左にあることも確認しておきましょう。

「ド」の音を親指で弾いてみましょう。すると、自然と人差し指は「レ」、中指は「ミ」といった形で「ソ」まで1音ずつ各指が弾ける形になるはずです。これを基本のポジションとします。

 まずは、自由に好きなように音を鳴らしてみましょう。「ドレミファソ」と順番に弾いたり、「ソファミレド」と逆から弾いたり。それだけでなく何も考えずにバラバラに弾いてみるのも良いです。

 ピアノが不慣れな方にとっては殆どの人がそうだと思いますが、薬指と小指、音でいうと「ファ」と「ソ」は弾きにくかったりしませんか?日常生活で、薬指または小指を単独で動かすなんてことはそうそう無いので難しいと思います。

 しかし、こればっかりは慣れるしかありません。今はもどかしいかもしれませんが、練習を続けていけば筋力がついてきて、やがて弾けるようになるはずです。積極的に動かしていき、弾けるようになりましょう。

 今度は左手で真ん中の「ド」から一つ下、1オクターブ下ともいいます、この「下のド」を弾きましょう。その際、指は小指で弾くようにします。もしあなたが右利きの場合、ただでさえ慣れない左手なのにしかも小指で弾くの??とお思いかもしれません。音を出す分には人差し指でも何指でも構わないのですが、これにもきちんと理由があります。

 最初の説明で、「左手は「ド」または「ソ」の音を弾く」とお伝えしました。もし、人差し指で「ド」を弾いていたとすると、「ソ」を弾く場合、指を横にスライドさせる必要が出てきます。とても無駄な動きをすることになってしまいます。

しかし、小指で「ド」を弾いていた場合、「ソ」の音はスライドさせることなく、親指で自然に弾けます。つまりこの弾き方のほうが、せわしなく左手を動かさずに合理的に弾くことが出来るのです。それなので、左手の「ド」は小指で弾くことが左手の基本ポジションになります。

しばらく、以下のように自由に弾いてみましょう。

  • 左手で「ド」の音を弾く
  • 左手の音は出し続けたまま(残したまま)、右手は自由に好きな音を弾く。

 まずは、左手で弾かれる「ド」の上に右手の音が重なっている、という感覚を味わってください。この弾き方をしている時、今まさにあなたは両手でピアノを弾いています。

ある程度、指が馴染んできて弾くことに慣れてきたら、次の段階です。好きなタイミングで左手の「ド」を弾くようにしてみましょう。例えば、右手が1234と4つの音を弾くタイミングに合わせて1音目のみを左手も入れる、といった規則的に弾いてみたり、毎回左手と右手を同時に弾いてみたりです。色々と試してみてください。

5音即興法の弾き方の感じが大体掴めたでしょうか?今の段階では、「こう弾かなければいけない」といった正解不正解はありません。ただただ、両手を使って音を出していくという感覚を味わい、そして手に馴染ませていきましょう。

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2-2. 「5音即興法」の弾き方

2022年12月7日 by 藤原 大輔

リトミックのための演奏を「いかに簡単に」そして「いかに必要なことだけ」を身につけるための「5音即興法」というものをお伝えしていきます。

大まかに説明していきます。5音即興法とは、その名の通り両手合わせて5つの音しか使わない即興演奏です。まずこちらをごらんください。まず、基本ルールとして右手は「ドレミファソ」の5音しか使いません。ドレミファソの5音であればどの音を弾いても構いません。

右手では基本的に鍵盤の真ん中の「ド」を中心にしていきます。そこから「ドレミファソ」と音が上がっていきます。ここまででもう必要な要素「5音」を満たしています。これ以外は基本的に使いません。

そして左手ですが、1オクターブ下の音を弾くようにします。また、弾く音楽の目的にもよりますが、左手部分は5音のうち「ド」または「ソ」の音しか使いません。

左手が「ド」と「ソ」の2音、右手が「ドレミファソ」の5音なら合計7音即興なのでは?もちろん、そうとも言えます。しかし、ここでは左右の手を合わせて弾ける箇所=7音ではなく、実際に弾かれる音が「ドレミファソ」の5音ということになります。

左手の「ド」と右手の「ド」は弾かれている音の高さは違えど同じ「ド」ということです。

このように、使う音を制限することで、ピアノを弾く際の複雑さを減らすことができます。即興演奏であれば、「何を弾けばよいのか」といった迷いを減らせます。しかし、これだけ縛りのある演奏ルールでも、リトミックの活動が成り立つ音楽は十分に演奏可能です。

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2-1. 「5音即興法」の概要

2022年12月7日 by 藤原 大輔

リトミックでは、即興演奏が必須です。ただ、即興演奏は高度な技術でもあり、ピアノ初心者にはとてもハードルの高いものです。では、一体「どのくらいの」技術が求められるのでしょうか?

実は、リトミックを行うにあたって必要な即興演奏は「簡単なもの」でも十分だったりします。両手いっぱいを使って複雑な演奏をしなくても、活動に必要な音楽を演奏することは可能なのです。

もちろん、演奏技術や弾かれる音楽が素晴らしいことに越したことはありません。しかし、それを目指すとなると多大な労力を注がなければいけません。でも、あなたはそれを必要としていますか?今これをご覧になっている理由は、あなたが関わっている子どもたちが楽しく有意義な時間を過ごせるようにするためではないでしょうか?

つまり、あなたが本当に必要なものは、「リトミックの現場で活動ができるための即興演奏技術」のはずです。コンサートのような大きい舞台で演奏をするレベルは必要ない、ということのはずです。

そのための方法とは、「使う音を5音のみに絞る」というものです。この方法をもとに、リトミックの活動を行う上で必要な要素にのみ絞った「できるだけシンプルな」即興演奏の方法をお伝えしていきます。

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1-3, “ピアノを両手で簡単に弾く方法” 両手で弾くための役割とは?

2022年6月4日 by 藤原 大輔

ピアノを両手で弾く、ということは右手と左手がバラバラに違う動きをしていることになります。

右手ではAを弾いて、それと同時に左手ではBを弾いて、というように。そう思うと、ピアノを両手で弾くことなんて、とても難しいことをしているように聞こえます。実際、複雑な事をしているのだと思います。

 しかし、それぞれの手は好き勝手に、また秩序なくバラバラに動いているわけではありません。実は、音楽のルールに則った動きをしているに過ぎません。

超絶技巧の、弾くこと自体が困難な楽曲であれば話は別ですが、だいたいは役割やパターンに沿って弾かれていたりします。

 それなので、左右それぞれの手の役割やパターンを把握した上でピアノに望んでみると、案外難しいことをしているわけではないことに気がつけます。

そして、さらにその役割やパターンから難しいものを取り除いていけば、「弾く音はたったこれだけでいいの?」と思うくらいシンプルなものに出来ます。

逆に言えば、弾かれている音を断捨離していき「必要なものだけ」を残していくのです。そこまでいけば、初心者でもピアノを両手で弾くことは、そう難しいことはありません。ちなみに言うまでもありませんが、もちろん練習は必要です。

 ここで、テーマの結論部分を言います。両手の役割を決めるとはどういうことか?それは右手はメロディを、左手は1つか2つの音だけのパターンを弾けばよいのです。

 例えば、ピアノを習ったことがない方でも、ピアノや鍵盤ハーモニカなどでメロディをなぞって弾いてみたことはありませんか?和音など難しい要素は抜きにして、たどたどしくてもポロポロと弾く程度です。

 右手はそれでOKです。シンプルにメロディのみ弾ければいいのです。

メロディとは音楽を構成する上で重要な要素です。言ってみれば主役です。これがなければ音楽の魅力は大きく減ってしまいます。

大げさではなく、右手がメロディを弾きさえすれば、もうそれで音楽は成り立ちます。そして左手は、ものすごく単純なパターンだけを弾けばいいのです。

ところでパターンとは何でしょう??もし、幼稚園や保育園などの先生をされている方だったらおわかりかもしれませんが、童謡などの楽譜では左手が「ドソミソ」と弾いているパターンがあったりします。

これもパターンであり、具体的に説明すると和音、コードの音を分散させて弾くことで伴奏の形を作っていることになります。でも、ピアノ初心者にとって「ドソミソ」を弾き続けるなんてことは困難です。

私も保育士であった当時「こんなん弾けない」と感じておりました。この「ドソミソ」に手を入れましょう。もっと単純に出来ます。そうすることで、左手が担う負担をグッと減らせることができます。

 まとめると、右手は単にメロディを、左手は簡単なパターンを弾くだけです。こう思うと両手で弾くことなんて、なんとかなると思いませんか?実際、何とかなります。音楽を構成している本質的な部分はとてもシンプルなものなのです。そこだけを弾きましょう。

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