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子どもへの指導を確実にする唯一の要素「障がいのある子との遊びサポートブック」

2013年2月19日 by 藤原 大輔

子どもを「指導」する、という事が果たしてどれだけ出来ているだろう?

 

 

子どもにとって「教えられる」、という事は少なくとも子どもからすれば100%の「本意」ではない。例えば、つまらない講義を受けていたとしても大人は必要な事を取捨選択していけるだろう。だが、子どもにはその力はない。

 

とはいえ、子どもにも取捨選択する「権利」は当然ある。では、子どもが「教えられている」時、取捨選択の「捨」をどのように実行するだろうか?教える側の大人が「静かにして!」「ちゃんと聞きなさーい」と怒鳴っている姿を想像すれば目に浮かぶはず。

 

しかし、子どもだって自ら「取」を選ぶ事が出来る。遊びに夢中になっている姿こそが、それである。どこにそんな集中があるのだろうか?

障がいのある子との遊びサポートブック―達人の技から学ぶ楽しいコミュニケーション

藤野 博,奥田 健次,藤本 禮子,太田 一貴,林 琦慧 学苑社 2008-04-25
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by ヨメレバ

「障がいのある子との遊びサポートブック」

藤野博:編著 奥田健次 藤本禮子 太田一貴 林琦慧:著 学苑社

 

 

子どもを「教える」、つまり指導する際に必要な要素に「遊び」と「模倣」が必要だと本書では繰り返し述べられている。

 


「子どもは自分よりも先に行っている人を見習い、真似る。そしてそこから学ぶ」

「あんなふうにやってみたい、といった気持ちが真似る原動力になる」

 

 

子どもが魅力的な遊びに夢中になり、その内容が実は的確な指導になっている。指導だが子どもは気がつかず楽しんでいる、という状況こそ子どもが真に学んでいる姿であり理想的である。

 

本書は発達にデコボコが見られる子どもに対して、どのように遊びを提供するか?といった内容だが、指導者側が「遊ばせる」ために必要な技術について、現場で実践にあたっている方の、まさにプロフェッショナルな技が網羅されており、それらは子どもを教える全ての人に必要な技術だといえる。

 

可愛らしい壁面装飾の作り方や賑やかな遊び歌の振り付け、といったような上辺の技術ではなく、「子どもが力を得るための方法」として根本の、原則的な技術がここにはある。
専門を教えようとするものの、そもそも子どもとどうやって関わればいいか分からない。そんな方にオススメの本です。

 

 

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Filed Under: リトミックの指導案

About 藤原 大輔

保育士/公認心理師/認定心理士/リトミック講師(Institute Jaques=Dalcroze承認 エレメンタリー免許)。0年以上、延べ5万人以上の子どもにリトミックを教えてきてた現役のリトミック講師。保育教育の現場だけでなく、障がいを持つ子どもへの療育も行い、幼児期の子どもを中心に0歳児から中高生の子どもと関わるプロフェッショナルとして活動している。

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