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ダルクローズ、リトミックの資格免許「エレメンタリー」について

2013年10月31日 by 藤原 大輔

この間、当ブログで日本ジャック=ダルクローズ協会について触れましたが、ここで発行している「エレメンタリー免許」について、取得当時のことを思い出したので綴っておきます。

ダルクローズ、エレメンタリー免許とは?

詳しくは以下の通りです。

 

日本ジャック=ダルクローズ協会の概要

ダルクローズ(リトミック)の免許には、「ディプロマ」「ライセンス」「サーティフィケイト」の3種類があり、ダルクローズ自身が定めた「国際免許」です(AとかBとかは付きません、念のため)。

 

「エレメンタリー」というのは、日本独自の免許で日本ジャック=ダルクローズ協会が発行するものです。それなので、日本のみで通用するもの、とされています。

 

これは、日本ではリトミックのあり方として「幼児教育」が多い現状から、「その現場において」ダルクローズを使用してもよい、というお墨付きが与えられるものです。つまり、ダルクローズを「専門に」教えるものではない、ということです。

 

エレメンタリー免許、受験までの流れ


まず、最初に規定の時間数レッスンを受けなければいけません。具体的に言うと150時間なのですが、これは「ライセンス」以上の免許保持者から受けたレッスンでなければいけません。某研究センターの受講時間はカウントされません。

 

この150時間を満たすために必要な期間ですが、週に一回2時間のレッスンだとして月に8時間、一年で96時間。2年は見ておくと良さそうです。因みに、該当講師が行うワークショップだったりセミナーでも時間数はカウントされるので、そうしたものに参加していけばもっと早く150時間に達するでしょう。名古屋で毎年2回、大掛かりなセミナーが開かれています。

特設コース リトミック指導者養成科 | 名古屋音楽学校

そうして150時間が満たされたら得られるのは「受験資格」です。ここからが本番になります。

 

エレメンタリー試験、その内容は?

これは私が受験した時なのですが(2008年、エレメンタリー試験第一回目!)、「リトミック」「ソルフェージュ」「即興」の三科目に加えてレポートが2つ(課題が決められたものと自由テーマのもの)でした。

 

「リトミック」では、ピアノの即興に合わせて「動き」ます。課題は、変化していく拍子をステップしながら両腕で該当する拍子の動きを(アームビート)つける、2対3をステップ、即興演奏に動きを付けていく、などなど。

 

「ソルフェージュ」は直前に別室で提示された譜面をアカペラで歌う。

 

「即興」は「歩く」や「走る」などお題に沿った演奏する(調の指定は無かったような…モードなど無調の音階でも良かったはず)。

 

これらを一日で行いました。年一回の試験だったと記憶しているのですが今では、内容が変わっているかもしれません。興味のある方は上記のリンクを参照してください。

 

資格を取得してみて

「仕事が増えた!」「すごーい!って言われる!」などということは、ありません。資格としての公的な効力というのはゼロに近いです(そもそも業界資格なので)。もし、そういった事で資格取得に興味を持たれている方は、あまり期待しないでおいた方が良いです。

 

では、なぜ資格を取るのか?と言われれば、それは資格取得までの「過程」に価値があるから、と私は言います。

 

この資格を習得する以前の一年前、私はピアノを全くと言っていいほど弾けませんでした。ダルクローズの経験もありません。そんな自分でしたが、「なにがなんでも出来るようになりたい!」と鼻息の荒い理想があり、「資格取得」を現実的な目標にすることで自分を動機づけ、ひたすら走り続ける事が出来たのです。

 

正直、「資格取得したら仕事ウッハウハ」なんて下心もありましたが(前述の通り都合の良い事は一切無い)、こうした目標がなければ「なんとなく」レッスンを続け、しまいには飽きてやめていたでしょう(この期間、週に2〜3レッスンに加え夏春のセミナーにも参加していました。よくやったな…)。結果、一年で目標は達成されました。

 

その後は、また同じように「教える」日々が続きましたが(当時、派遣リトミック講師をしていました)、「迷い」よりも「挑戦」していける心づもりになったと自覚しています。

 

それなので、資格を取得して身につくのは、そこまでの知識と技術、経験からなる「自身」です。目に見えないものですが、その後の人生を支えていく大切なものだと今でも思います。

 

「エレメンタリー」の免許ですが、リトミックの「専門の」先生になれる、というより自分の現場にダルクローズの「理念」を適用出来る、というものです。もし、専門に教えられるようになりたのであれば、それより上の「国際免許」に進むべきでしょう。

 

私は、その後の経験から「保育」や「療育」、「発達心理」といった方向へ進み、携わっています。そして、この現場で「ダルクローズ」の理念を応用していき、自分の仕事を達成させていく所存です(お世話になった先生方!エレメンタリー資格保持者として間違っちゃあいないでしょ!?)。

 

「エレメンタリー」、ピアノの経験なくても一から狙っていけますよ!リトミックに、ダルクローズに興味を持たれた方、頑張ってみては!?

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Filed Under: リトミックの指導案 関連タグ:リトミック、資格、エレメンタリー

About 藤原 大輔

保育士/公認心理師/認定心理士/リトミック講師(Institute Jaques=Dalcroze承認 エレメンタリー免許)。0年以上、延べ5万人以上の子どもにリトミックを教えてきてた現役のリトミック講師。保育教育の現場だけでなく、障がいを持つ子どもへの療育も行い、幼児期の子どもを中心に0歳児から中高生の子どもと関わるプロフェッショナルとして活動している。

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