
リトミック活動とはいえ、子どもにとっては「遊び」にならなければ活動は意味を成さなくなってしまいます。
楽しく「遊べて」こそ、はじめて経験として身に付いていきます。
リトミックの指導はソフトウェアの更新が重要。
例えば、童謡のような短い一つの歌にも様々な音楽要素があります。
音の高低、強弱、テンポ、リズム、和音、メロディ、フレーズ、形式、etc…
それらを、ダルクローズ・サブジェクトとして一つ一つをテーマにした「活動」を行う。
つまり、一つの歌や音楽(ハードウェア)から、様々な活動(ソフトウェア)を生み出していく。
それがリトミック指導者の仕事であり指導になる。
そして、それぞれのテーマは関連性を持っており、まとまって一つの目標に向かっていく。
これら一連の流れを「遊び」にしていきます。
ソフトウェアを生み出すのは、その指導者の力量次第
感覚だけでやってのけられるものではありません。
勉強、経験を積んでない人には難しいものです。
また、豊富なアイデアを生み出すために、関連分野や得意分野以外にも通じておく必要があります。
例えば、オルフやコダーイといった音楽教育にも関連があります(実際にダルクローズと関連があります)。
音楽療法も面白いです。日本でメジャーな音楽療法の歌唱療法では、対象者との関わり方について勉強になりますし、ノードフ・ロビンズの音楽療法では、音楽の使い方にとても驚かされます。
他にもスポーツだったり、テーブルゲームだったりと、なんでもアイデアとして取り入れられるはずです。
なにより、
リトミックでは、音楽を「遊び」から深く体験していき、中身を理解していく事を目指します。
そのために、普遍的なハードウェア(ダルクローズ)を用いて、ソフトウェアの進化をさせていかなければなりません。
根拠が明確なほど説得力が増すように、「なぜ、これをやるのか?」という問いに、いつでも答えられるよう、理論の部分も大切です。
ただ、そうして導き出したものが正解とはいえません。現場で、実際に子ども達が「遊べて」こそです。
アイデアが机上の空論にならぬよう、研鑽していくべきです。
[cc id=3452]