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「順番を待つ」という活動

2013年11月7日 by 藤原 大輔

2013_11_7

音楽を使った活動は、リトミックのように「音楽を学ぶ」以外にも「社会性を育む」、といったアプローチにも有効です。

例えば、「順番」といった事で幼児期の子どもに対して活動を行うとすると…

「順番を待つ」ことの必要性

「順番」ということは、乳幼児期から既に経験することです。

おもちゃの取り合い、なんて場面では「順番ね!」なんて言葉がどこからでも飛び出してきます。

順番、とはどういうことでしょう?

そのまま「順」に回っていくことですが、この「順番」を理解するまでに、

  • 自分の欲しいものがある
  • 自分以外の欲しがっている他者がいる
  • この人の「次」が自分
  • 自分の「次」もある

と、社会的な概念に気づいた上で、見通しが持てないといけません。

「順番」は社会に出たら、必ず出くわすもので生きていく上で必要な要素です。

もちろん、子どもは「遊び」を通してそういった社会性を身につけていくのですが、こうした部分に苦手さ、がある子は「待つ」ことが難しい場合があります。

音楽の活動で、そういった事へアプローチしていき、「療育」とまでは言いませんが、経験をしていくことは可能です。

音楽活動での「待つ」場面

例えば、輪になって(列でも可能ですが、輪のほうが子ども視点で何が行われているか把握しやすいです)指導者は歌に合わせて1人づつにタンバリンを差し出していき鳴らさせます。

歌がある事で流れができて、全体を乗せていくことができます。

そして、一つの「タンバリン」がだんだん回ってくることが見えることで、おのずと順番を待つことになります。

この「順番」はもっと音楽を高度に使っていくことで活動を発展させていけます。

例えば、音楽がAパートとBパートで出来ている構造であれば、予め2グループに分けて担当を振り分け、パートごとに何か行う、といった流れです。

音楽の構造的にABAであれば、「今は自分たち、次はあなたたち」と順番を回していくことになります。

「順番待ち」で役立つ楽器

最後に、「順番」を回していく、といった活動で役に立つアイテムをご紹介します。

 

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例えばスティックを1人一本持つ、という前提であれば、「配る場面」で一人ずつに手渡し、「鳴らす場面」では上記のような活動で、「回収の場面」では順に集めていく、というように「順番」が必要になるシチュエーションをたくさん配置できます。

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Filed Under: リトミックの指導案 関連タグ:リトミック, 保育, 子ども, 指導案, 教育

About 藤原 大輔

保育士/公認心理師/認定心理士/リトミック講師(Institute Jaques=Dalcroze承認 エレメンタリー免許)。0年以上、延べ5万人以上の子どもにリトミックを教えてきてた現役のリトミック講師。保育教育の現場だけでなく、障がいを持つ子どもへの療育も行い、幼児期の子どもを中心に0歳児から中高生の子どもと関わるプロフェッショナルとして活動している。

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