リトミック活動を進める上で子どもたちの「グループ分け」を行うと、活動がより新鮮になったり、より一人ひとりに注目できたりと利点があります。
グループの分け方のコツは、どんなものがあるでしょう??
グループ分けの利点
グループ分けをする必要が出てくる時は、子どもの人数が大人数だったりする時です。
例えば、大人数でもグループごとに行えば数の少ない楽器や物を使用することができます。活動するグループ、それを注目する(見る)グループと役割を分けられます。
上記の注目する、というのは特に4、5歳児の活動に効果を発揮します。なぜなら、それまで集団で一斉に動いていた活動から少人数になることで、子どもたちにとって「していること」が明確に理解できるからです。
また、「この子は意外とこんな姿なのか」とか「この子は実はここが苦手?」と指導者側の視点からも注目していくことによる利点があります。
グループ分け方
グループにどうやって分けるか?ここでは、指導者の腕が試されることになります。なぜなら、この時間が「活動の切れ目」となり、子どもの集中が飛びやすく、まとまっていた集団が落ち着きなくなってくる可能性が高いからです。
簡単に素早くグループに分けるには?一番手っ取り早いのは「男女」で分かれることです。「男の子はこっち(場所を示す)グループ、女の子はこっちね」と短い指示でグループ分けができます。
ただし、この方法は万能ではありません。単純に2グループまでしか分けられない上に、クラスや集団によっては男女比が偏っていてグループの機能がしない場合があるからです。
では、効率よく3グループ以上に分けるには?私は普段、以下の方法で行っています。
・「今からグループにわかれます。目をつぶってください」
→グループ分けをする提示、そして目をつむらせる事で子どもの注意をひきます。
・「今から頭を触られた子は1グループになります」
→指導者が子どもの頭を触れていきます。こうする利点として、グループのメンバーをこちらが操作できることにあります(この子とこの子は、あえてくっつけたいor離したい)
・「はい、1グループはここ(場所を提示)に集まってください」
→これで1グループできました。後は繰り返しです。
クラスの「決まり」を利用する方法もある
これは、園やクラスによりますが「決まり」を利用する方法もあります。
その方法とは、「クラスのグループをそのまま使う」ということです。給食や当番など、クラスではグループ運営がなされている場合が多いです。
そして、そのグループはクラス担任が吟味して選ばれた場合が殆どなので、メンバー的に最初から最適化されている、といえます。
因みに話はそれますが、クラスのグループにはブームがあって面白いです。というのも、グループ名を子どもたちが考えて決定することが多いのですが、その時の流行りが如実に現れます。
例えば、ムシキングが流行っていた時は「ヘラクレスオオカブトグループ」など虫の名前が多かったり、その年の戦隊もの、ライダーものがグループ名になったり。
本日の園での、あるクラスのグループ。やはり流行りが現れています。
トップ画像著作者:freedesignfile.com
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