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【リトミックの指導方法】いかにして伝わりやすい声掛けになるか?

2017年10月30日 by 藤原 大輔

「話術!?」で子ども達は話に惹きつけられる!

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子どもに「伝える」ためには、ただ話をするだけでは十分ではありません。

 

伝えるためには、子ども達の耳を開かせる必要がある

このシリーズの記事で「話は端的に」「10秒以内で」と提示の仕方について触れました。

しかし、短いからといってその10秒間を目一杯しゃべり続けては混乱させるだけです。

また、注目させるためには大きい声で話せばよい、ということでもありません。

「うるさい」と感じれば誰だって耳を塞いでしまいます。

「何を言っているのかわからない」「聞きたくない」と子どもが思えば、話は聞いてくれません。

そうなっては、そもそも活動の提示なんて出来ません。

それなので、いかにして「伝えるか?」ということをこちらは意識していく必要があります。

「間」があることで話は引きつけられる

もし、ずっとしゃべっていた人が急に黙ったら「?」と感じるはずです。

その状態は、意識を対象に向けている状態でもあります。

この、黙っている瞬間を話の流れに入れていくことが「間」を作る、ということです。

では、どんなタイミングで入れればよいのか。

「これから、◯◯をします。◯◯っていうのは……(0.5秒くらいの間)……◯◯をすることです。」というように、結論や答えなど「みんなが知りたいであろう事柄」の直前に一瞬入れていくようにします。

ただ、毎回こんな調子で喋っていくのは不自然なので、「ここぞ!」という所で間を開けるようにしていきます。

話の組み立て方、大事なことは先に言う

短い時間での指示を出すためには、周りくどい言い方ではいけません。

そのためには、まず「一番大切なこと」を先に言うようにします。

例えば、「音楽に合わせてスキップする、音楽が止まったら止まる」といった活動を始めるとします。

この中で一番大切な部分はどこでしょう?

ルールとしては「スキップ」と「音楽に合わせる」、「止まる」がありますが、この中だと何より「スキップしている」ことが活動の大前提になります。

その他は、活動中に説明でも間に合います。

もし、10秒でルール全てを伝えるなら、「今からスキップをします」と内容をまず伝え、「音楽に合わせて下さい、もし止まったらみんなも止まります」と補足する形でよいでしょう。

ゆっくり言っても10秒かかりません。

「やってみる?」と提案の形で出して自発を促す

活動内容を提示、または活動中に指示を出したとします。

この時、「…をしなさい」というような命令の形だと、子ども達は「やらされている」という気持ちを抱きます。

大人でもそうですが、「やらされる」ことは楽しい事には繋がりにくいものです。

子どもが何故リトミックに興味をもって参加できるか?といったら「楽しいから」または「楽しそうだから」ということに尽きます。

私は、そうした子どもの心持ちは、遊びの一環なのだと思います。

「…しなさい」ではなく、「…してみます。みんなもやってみる?」と提案の切り出し方に変えるだけで、子どもからすれば選択の余地がある分「やらされている」感はぐっと少なくなります。

結果、「やるやる!」といった自発的な行動に移りやすいのです。

ただ、大抵の子は優しいので「やる」と言ってくれますが、もし子どもとの信頼関係がまだ薄い状況で、かつ子どもにとってつまらない提示だったとしたら正直に「やりたくない」と言われるかもしれません。

身振り手振りを加えることで話が具体的になる

そもそも、子どもは大人ほど言葉を理解できるわけではありません。

そして、大人は意外と子どもに指示を出す時に(子どもにとって)難しい言葉を使っていたりします。

指示提示では、いかに子どもがわかりそうな言葉、表現で話していくか?ということが大前提になります。

そもそも伝わらなければ何も起こりません。

それに加えて身振り手振りを加えるとより効果的です。

人間は外界に対して、自分が使っている感覚は「視覚が8割、聴覚が2割」だそうです(あるリトミックの師匠より)。

となると、身振り手振りで示した方がより伝わりやすいはずです。

動きを示す、空間を示すための指示

動きなどは、こちらが動けばそれがそのまま身振り手振りで視覚に訴えることになります。

集まる場所、進む方向といった空間に関しては、人差し指で大きくグルっと「ここ」と示します。

進む方向などは、「こっちに進みましょう」と方向を指さします。

もし、演奏中などでリアルタイムに指示を出す場合は、楽器にもよりますが手は離せません(ピアノであれば左手でベースを弾きながら右手で示す、ということが出来ますが)。

そうした場合は言葉のみの指示になるのですが、「ピアノの前に集まって」「もっと壁の方まで歩いて」「◯◯は触らないで」と、なるべくイメージしやすい具体的な指示にしていきます。

次回は、活動の組み立て方についてお伝えします。

 

【リトミックの指導方法】活動の組み立て方はスモールステップで行う

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Filed Under: リトミックの指導案 関連タグ:リトミック, 即興, 子ども, 指導法

About 藤原 大輔

保育士/公認心理師/認定心理士/リトミック講師(Institute Jaques=Dalcroze承認 エレメンタリー免許)。0年以上、延べ5万人以上の子どもにリトミックを教えてきてた現役のリトミック講師。保育教育の現場だけでなく、障がいを持つ子どもへの療育も行い、幼児期の子どもを中心に0歳児から中高生の子どもと関わるプロフェッショナルとして活動している。

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