最初にお伝えした通りリトミックとはダルクローズ教育という一つの「音楽教育」の中の1要素なのですが、日本では「小さい子向けの音楽あそび」といったイメージが強いです。
私の推測も含まれるのですが、日本にリトミックが持ち込まれ、それが教育の分野、特に幼児を対象に研究が進められたことから、リトミックは「子ども向け」という根付き方に進んだのだと思います。
今では、「音楽に合わせて動く」という活動自体を指すものとして存在している印象があります。
音楽に合わせて英語を学ぶ「英語リトミック」なんてものを聞いたことがありますが、そのような派生リトミック自体が良いものかどうかは評価する必要はないと私は思います。
それよりも、音楽と何かを結びつける、リトミック自体の可塑性、可能性の方にとても魅力を感じます。
日本ではどこでリトミックは学べる?
「リトミック 教室」などで検索をしてみると日本全国たくさんのリトミック教室が出てきます。とはいえこれはほとんどが子ども向けのものです。
「リトミック 資格」と検索すると今度は大人向けの、指導者養成のための学校や教室が出てきます。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれが独自の資格を発行しております。
教えられている内容も、それぞれ独自のものを打ち出しているようなので、リトミックを学ばれたい方はご自身の目的に合いそうなところを探してみると良いでしょう。
リトミックの国際的な組織はジャック=ダルクローズ協会
では、本家となる資格はあるのか?どこで発行されているのか?というと、F.I.E.Rというものがあります。
こちらはスイスのジュネーブに本部がある国際的な組織になり、日本ではその認定支部として日本ジャック=ダルクローズ協会というものがあります。
こちらでリトミックの国際的な免許制度が運営されています。
ちなみに私が所持しているエレメンタリーという資格は日本独自のもので、国際的な資格ではありません。自分の分野にリトミックを使用してもよい、というものです。
このように、日本では様々なリトミックを教えている場所があります。どこで学ぶのが正しいのか迷われるかもしれませんが、実際、リトミックを教えることに決まりはありません。
国家資格ではないので、絶対に国際的な組織の資格でないと教えてはいけない、といったことはありません。
それなので、自分の興味とペースで学べるところを探すのが一番です。