ノードフ・ロビンズ音楽療法のワークショップに参加してきました。
ノードフ・ロビンズ音楽療法 NYでワークショップを受講!1 | 子どものあそびそだて方
今回は、その中身についてです。
リトミック指導案の専門サイト
by 藤原 大輔
by 藤原 大輔
ノードフ・ロビンズの音楽療法。今、個人的に一番力を入れて学んでいるものです。
今現在、日本では直接的に学べるところはほとんど無いのではないでしょうか?
Amazonで検索すると、いくつか書籍は出てくるので
ピアノソロ ノードフ=ロビンズ・センター編集「音楽療法のための小品集」 (カール・フィッシャー社) Themes for Therapy from Nordoff-Robbins
独学で学べないこともありません。
しかし、やるからには直接的な「経験」をして学びたいものです。
そういうわけで、今年の7月にニューヨークへ渡り四日間のワークショップを受けて来ました。
今年のワークショップは7/13〜7/16と7/21〜7/24の2コース。私は後半の方に参加しました。
ニューヨークに到着したのは前日の7/20。一日で時差ボケをなんとかしなければいけません。
ところで、JFKの入国審査は毎度毎度あっさりしすぎで拍子抜けします。
「コレ(プリントした予定表を見せて)に参加するんだけど」
「Ok OK, have a nice trip.」
日本のパスポートだと何も疑われないのでしょうか。
ワークショップが行われるのは、ノードフ・ロビンズのセンターがあるニューヨーク大学(NYU)です。
色んな行き方がありますが私は、
A,C,EラインのWest4で降りて
ワシントンスクエアパークを抜けて
大学に行きました。
該当の建物に入り、受付を通りエレベーターで4階を降りれば、そこはセンターです。
ところで、このワークショップの情報ですが、ホームページから確認をすることができます。
Nordoff Robbins – NYU Steinhardt
ちなみに、「Nordoff Robbins」で検索するとこちらのページも出てくると思います。
Nordoff Robbins – Music Transforming Lives
このオレンジ色っぽいページはイギリスのセンターのホームページであり、私が今回行った方ではありません。
イギリスでもワークショップが盛んに行われているみたいなので、興味のある方はチェックしてみてください。
ワークショップの内容や登録の仕方など、何回かに分けて記事にしていきます。
Nordoff-Robbins Center for Music Therapy
82 Washington Square East, 4th floor
New York, NY 10003
212-998-5151
by 藤原 大輔
日本人ならお馴染みな楽器を使った活動。
以前、こちらのブログで和太鼓について触れたことがありました。
和太鼓の魅力 | 子どもと音楽で遊ぶリトミック指導
上記の記事でも触れているのですが、和太鼓はなんといっても「音」の説得力にあると思います。「ドン!」という迫力のある音は全身に響き、その音がリズムになれば思わず身体を動かしてしまいたくなります。
そういったことから、「身体を使った音遊び」 といった目的にとても有効な楽器だと思います。
以下は、私の旧ブログからの転載なのですが、この和太鼓を使った活動をご紹介します。専門的なリトミックではなく、保育士の視点で保育現場でも使えるものとして行ったものです。
この指導案は「保育士」という立場から「ダルクローズ」を応用する、といったスタンスのリトミック指導案です。それなので、純粋な「ダルクローズ・リトミック」の指導ではありません。
☆内容
by 藤原 大輔
活動で使う楽器や、方法を工夫すれば2歳児前後の親子グループでも「合奏」の形をとることができます。
それぞれの楽器が異なる種類の音の方が鳴らしている「自分の音」を意識しやすくなります。
上記の写真では2種類の楽器。
「キンキン」と金物系の音であるベルと「シャカシャカ」といった乾いた音のマラカスです。
言葉で伝える際にも「カラカラ」「リンリン」など擬音でイメージを伝えやすくなります。
2歳前後の子どもを考えると、鳴らす楽器は「振る」「たたく」といった簡単に演奏できるものがよいでしょう。
ハンドベル
エッグシェーカー
二種類の楽器を使うとします。
すると2グループに分かれることになりますが、この時ちょっと大変ですが参加者に移動してもらって二手に分かれるかたちになってもらうようにします。
こうすることで、子どもから見ても「自分側」と「あっち側」が見えやすくなります。
このまま一斉に全員に楽器を配って自由に(または何か音楽をいっしょに)鳴らす形が、一番かんたんな合奏の形です。
例えば、歌の中でセクションごとで、鳴らすパートを分けるなど発展も可能です。
しかし、基本的に子どもは手に楽器を持ち続けると「止めておく」ということは難しいので(楽しくて鳴らし続ける)、一回では無理でしょう。
合奏とはいえ、「完璧に」行う必要はありません。
「親子で一緒にできた」という経験にフォーカスしていくと、活動が意味を持ってきます。
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by 藤原 大輔
本日の親子リトミックで、活動の最後にスパークハーフを使った活動をしました。
(スパークハーフについては、以下の過去記事を参照)
集団での遊びに活用出来るスパークハーフ | 子どもと音楽で遊ぶリトミック指導
わりとポピュラーな道具でもあり、リトミックではなくとも、児童館など親子活動の場で見られます。
改めて、この魅力的なモノについて考えてみます。
用意している大きさにもよりますが、私の持っているスパークハーフは3m四方くらいのものです。
となると、一人で持って揺らすことは出来ません。
それなので、必然的に大人数人が端を持って揺らすことになるのですが、これが「場」を作り雰囲気を共有することになります。
それぞれの親子が思い思いのことを楽しむ活動も良いですが、活動の終わりにこういった事を行うと、とても雰囲気よく終わることができます。
親子リトミックの活動では、お母さん(お父さん)に周りを持ってもらい、子どもは膝元で見て触って楽しむか、積極的な子は中に入っていって楽しむことになります。
集団でワイワイとやることになるので、少し不安な気持ちになってしまう子も当然います。
その場合は、無理に入ってもらわずに、離れて見ていてもらうようにします。
「どんなことをしているのかな?」と親子で「見る」、これだけでも十分な参加といえます。
とにかく、全員で楽しむことが出来る活動です。
ただ揺らすだけでも十分楽しめるのですが、ここにリトミックの意味付けをするとなると??
例えば、ゆるやかな音楽、激しい音楽に合わせて揺らしてもらうとします。
音楽に合わせて大布が揺れることを「感じる」というだけでも十分、感覚を使って音楽を経験していると言えるでしょう。
年齢にもよりますが、自分で持ってみると、より感じられると思います。
活動を行う注意点として、布の中に子どもが集中すると、ぶつかったりとトラブルが必ず起きます。
それなので、そういった場合はスタッフか、親子で1〜2組ほど一緒に入ってもらうなどして、様子を見ていてもらう必要があります。
揺らすだけではなく、揺らしながら回ってみても面白いです。
まるでメリーゴーラウンドのようになることで、子ども達からして視覚的な変化があり、興味の持続につながります。
たいした重さもないので、持ち運びに困ることはないスパークハーフ。持っていて損はありません。
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by 藤原 大輔
手触りがよく、どんな年齢にも活動に使える便利な「スカーフ」。
どちらかというと、上記の記事でも触れているような一般的なものは一人用な感じがします。
一枚一枚を縫ってつなげれば大きな一枚になり集団でも遊べそうですが、用意が大変です。
そこで、似たような素材で大きいものを、このスカーフよりも安価に購入できるものをご紹介します。
スパークハーフといって、上記のスカーフに似た手触りが特徴です。
30cm×30cmくらいでは、揺らしても風の抵抗を受ける前に「ポトッ」と落ちてしまいます。
これを2m×2mくらいのもので、集団で揺らすとパラバルーンのように膨らませて遊べます。
大体、幼児だけなら2m四方で20人くらい、親子20組での活動であれば3m〜4m四方のものを用意すればいいでしょう。
色々な色があるので、気分だったりその日の雰囲気に合わせて使う、といったことができます。
また、現場によっては子ども達の目に見える所に活動で使用するものを置かなければいけない場合もあります。
その場合、集中を散らさないようこのように「荷物や楽器の目隠し」としても使用できます。
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