児童館での親子リトミックで、定番化している活動に「たいこ」があります。 [もっと読む…] about 親子リトミックで使える「たいこ」、私の活動での目的
100均で揃えられる楽器、リトミックでも使える??
この間の記事で、「おもちゃ的」として楽器を紹介しました。
今回は、100均で手に入る楽器を見てみます。
100均にも意外と豊富にある楽器
お店は、”D”から始まる有名店。おもちゃのコーナーに行くと、いくつか楽器が売られています。
タンバリン系。大小様々な形があります。
トライアングルもありました。
鳴子!私もいくつか使っていますが、手に持ちパタパタと振るだけで鳴るので、乳児期の子でも鳴らせてオススメです。
このL字型の楽器。柄の部分を持ち一定方向に回すことで、ゼンマイが木を弾いてガチャガチャと音を出します。
100均楽器の利点
こうした「おもちゃ的」な楽器は本当に「おもちゃ」です。音の良さを求めるものではありません。
しかし、手に持って「操作する」という面では実際に楽器に触れていることには変わりません。
そして何より「安い」です。
それなので、活動に使えるか?子どもが気に入るか?といった「ちょっと試してみたい」時に便利です。
もし、自身の活動に使えそうであれば使い続けるもよし、その楽器のちゃんとしたメーカーものに変えてみるもよし。
あとは、人数分揃えるといった場合でも安価に済みます。
意外と、100均も侮れないものです。
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乳児対象、緊張させないスカーフの配り方!?
雨のため、児童館での親子リトミックは少人数に。いつもと違い一人ひとりと関われました。
「見せる」ことで興味を引き出す配布方法
本日の児童館、普段は50組前後の人数なので小物楽器やスカーフを配布する際は他のスタッフの方に手伝って頂き配って回るという作業が必要になっています。
しかし、本日は10組程度なので、私一人がゆっくり渡しても時間がかかりません。とはいえ、年齢的に正面に来られると緊張や不安が高いこともあったので、今日は写真のように輪の中心にたくさん広げておく、ということをやってみました。
この方法だと、視覚的にもよく見えるので、子どもの興味を引き出しやすいかと思います。輪の中心から不安対象である指導者が抜けると、そこには宝の山が!?なんて子どもの目には映るかもしれません。
そうすると、慎重な子も興味にまかせて一歩勇気を出して活動に自分から入れるかもしれません。実際、お母さんの膝から離れて自分から取りに行く子もいました。
ただ、2歳〜の年齢だと、色の嗜好から取り合いになったりと様子によっては取り合いになったりもしますので、その集団によってこの方法の有効性は変わってきます(「かして」「いいよ」など友達と社会的なやりとりを経験する、といったことであればこの設定もありでしょう)。
親子でリトミックを行う意味、「発達」を考えていくことも出来る
親子での活動を行う意味として、「一緒に遊べる」といったものがあります。
そして、「親子遊ぶ」ことには子どもへの発達を促していくための意味もあります。
そのためには、どのような視点で活動を設定していくべきでしょう?
信頼や愛着、といった観点で活動を設定する
親子で遊ぶということは、親子間でやりとりが生まれます。
やりとりの中で、声や歌で問いかけていくことでの応答的なこと、「できたね」「すごいね」というような共感、親以外の大人(指導者やスタッフなど)との社会的な関わりなど、発達に必要な様々な要素が生まれます。
そういったことを「親子」で、特に親側が楽しそうに積極的に働きかけていくことで、子どもは信頼感を感じていきます。
そして、「一緒に」行っていくことから親への「愛着」を持っていきます。こうした関係は、発達に大いに関わってきます。
「ことば」を育てる、といった観点でも活動になる
こうした「発達」を見ていくとして、リトミックの利点に「音楽」を使用しているところにあると思います。
音楽を通して、身体を動かしていったり、楽器を鳴らしていったり、時には歌もうたったりしていくことを楽しんでいけます。
そうした子どもの姿にそった声掛けが会話をしていくキッカケになります。
例えば短く繰り返される活動であれば、「楽しかった?」「もういっかいやる?」と子どもからの発声を促していくことも出来ます。
ままごとやブロックなど、物を介した遊びでもこうしたやりとりは可能ですが、遊ばせていくにも技術は必要になってきます。
遊び上手な親御さんであれば問題ありませんが、これは結構難しいです。
リトミックでは、指導者が活動を進めてくことで「親子で遊んでいる」状態にもっていくことができます。
それなので、ここにリトミックで「親子で遊ぶ」ということに大きな意味があると、私は考えます。
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0歳児のリトミック「受動的」と「能動的」な活動とは?
先日の記事の続きです。 0歳児での活動で「受動的」と「能動的」な活動では、どのようなものがあるのでしょうか?
0歳児のリトミックには、とにかく「物」を用意しておくとよい理由 | 子どもと音楽で遊ぶリトミック指導
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0歳児のリトミックには、とにかく「物」を用意しておくとよい理由
今日は始めての児童館でのリトミックでした。写真は0歳児向け、という意味でのタイトルですね。素敵です。
0歳児のリトミックで出来ること
0歳児のリトミックの場合、私は必ず最初に伝えることがあります。
それは「親子での活動」ということです。
一般的にリトミックといえば「子どもがやるもの」というイメージが強いです。
そのため「子どもにやらせなければ」という気持ちで参加される方がおられます。
0歳児は音を聴いて感じたり、手を伸ばせる範囲で探ってみたり、といった段階です。
それなので、「お母さん(お父さん)と一緒にやりましょう」ということを伝えていきます。
また、活動の全てに参加できなければいけない、というイメージもあるかと思います。
この年齢では興味を10秒でも向けられれば十分です(そもそも、集団の活動の場にいれることだけでも十分です)。
それなので、
0歳児が出来る活動は、「親と一緒にできること」と「ちょっとでも出来ればOK」といったものになります。
そして長く集中を維持することは難しいです。
そうすると、15分〜20分の活動でも内容は手を変え品を変えというように細かくなっていきます。
また、0歳児はだっこメインなので能動的な活動を少し、それより受動的な活動を多めにするとちょうどよいかと思います。
0才児親子リトミック、能動的な活動
・簡単な楽器に触れてみる
小型のマラカスなど小さな手でもつかむ事ができて、かつ簡単に鳴らせる物が良いです。振ってみることで中身の感触を楽しむことになります。音楽がある中で、自然と振り続けることに夢中になる子もいます。
・感触を楽しむスカーフ
スカーフは手触りが良く、0歳児の子だと自分の身体より大きいスカーフを目の前にして掴んでみたり、握りこんでみたりと感覚遊びのようにして楽しめます。ちなみに口に運ぶこともあるので、時々干しておいたりと衛生的な管理が必要になります。
0才児親子リトミック、受動的な活動
・動きの中で音楽を感じる
これは、「大人」の出番です。抱っこやおんぶなど大人の身体に密着した状態で動きを音楽と共に感じていきます。
つまり、大人が音楽に合わせて歩いたり走ったり(激しく、ではなく)、ゆっくり歩いたりして音楽を感じさせていくことになります。
座った状態でも、膝の上に乗せて跳ねさせてみたり、歌などと一緒に子どもの身体に触れて遊んでみたり(ふれあい遊び)と方法は様々です。
また、座った状態だと対面での活動がやりやすいので、お互い表情をあわせる形になり、やりとりは一層深いものになります。
・楽器のやりとり
例えば、差し出されたタンバリンをお母さんと一緒に鳴らしてみる、といったものです。
もちろん自分から鳴らす子もいますが、指導者が差し出した場合は「見知らぬ人」から受ける形になるので子どもによっては緊張や不安が高まります。
お母さんと、という安全が保証された状況で「一緒に」関わってみるという活動になります。
・スカーフを見る
スカーフを自分で触るのではなく「見ている」だけでも十分活動になります。音楽に合わせて揺らされたスカーフを目で追うことで「感覚で音楽を体験する」ことになります。
こちらと参加者の「枠組み意識」の違いを気をつける
上記の活動は、全ての0歳児が必ず行えるわけではありません。
興味の持ち方や身体的に個人差があるのはもちろん、その日の気分によっても姿は変わってきます。
そういったことを、こちらは踏まえて活動に臨むべきです。
とはいえ、活動に参加しているお母さん(お父さん)からすると、行わていることは赤ちゃん向けなので「出来て当たり前のもの」というように捉えているかもしれません。
このように、活動に対する「枠組み」が指導者側と保護者側では同じように捉えられていない可能性があります。
これが一致していないと、活動が共有されないまま進んでいき「?」とお互いが腑に落ちなくなってしまいます。
こちらは「ちょっと鳴らせた、スゴイ!」と思っていても、その子のお母さんは「なんでうちの子はこれしか出来ないのだろう?」と思うこともあるでしょう。他の子の中に積極的に鳴らす子がいたらなおさらです。
それなので、0歳児の活動では「少しでも出来ればオッケー!」といったことを伝えていき、大人全員で「すごいね!できたね!」といった雰囲気を作っていくことが大切です。
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